女優・黒柳徹子そっくりのアンドロイド「totto」が開発され、このほど、黒柳本人と初対面を果たした。

黒柳徹子(左)とアンドロイド「totto」=テレビ朝日提供

これは、10月2日にスタートするドラマ『トットちゃん!』(毎週月~金曜12:30~)の放送を記念し、テレ朝、電通、電通テック、エーラボの4社が共同開発したもの。マツコ・デラックスをモチーフにした「マツコロイド」を生み出した大阪大学の石黒浩教授が監修した。

tottoの声は、42年にわたる『徹子の部屋』の会話データをもとに、NTTテクノクロスが開発した最新の音声合成技術によって作成。来年には、自律会話システムも搭載し、さまざまな場所で徹子との"おしゃべり"が楽しめるようになる予定だという。

3Dカメラで黒柳徹子本人をスキャンして等身大の型を作成しており、表情やしぐさ、癖なども研究し、発話に合わせてリアルな口の動きを生成するATRの技術を採用するなど、最新工学技術を駆使したアンドロイドとなっている。

そして、このtottoが、『徹子の部屋』の収録スタジオで、本人と対面。黒柳は「あらま! あなたすごくキレイね! ビックリしちゃったわ!!」と驚き、tottoから「お目にかかれてうれしいわ。似ているかしら?」とあいさつされると、「あなた、ずいぶん私とソックリね。面白いわ!」と笑顔で返した。

そんな中、tottoが「ちょっと話が飛ぶんですけど、あなたパンダのものまねができるんですって? ちょっとやってくださる?」と、本人ばりのムチャぶりを仕掛ける場面も。黒柳がパンダの子どものかわいらしい鳴き声を実演すると、tottoは「なんだかよく分からない。もう1回やってくださる?」とアンコールし、黒柳がもう一度ものまねを披露しても、「私、パンダの鳴き声って知りませんけど…」と、受け流し方も本人そっくりだった。

その後も、「ほかには?」と違うものまねをリクエストしたり、「あなた、音楽学校出ているのよね。きっとお歌お上手よね。ちょっと歌ってくださる?」とまたもムチャぶりしたりと、やりたい放題。最後に、tottoが「あなた、最近いちばんうれしかったことは何?」と質問すると、黒柳は「あなたにお会いできたことかしら! とても楽しかったわ!!」と、ご満悦だった。

このtottoは、なんと、10月から『トットちゃん!』の予告編に毎日登場し、おしゃべりを披露する予定。他にも、高齢者とのコミュニケーションや、子供たちへの読み聞かせなど、黒柳自身の活動を拡張していく計画だ。