子どもがうまれると、洋服におもちゃにケアグッズに……などと、モノの増えるスピードの速さに驚かされます。子育てに時間と気力が取られる時期は、ただでさえストレスフル! だからこそ、極力モノからストレスを受けることは避けたいものです。
5歳と2歳を子育て中の筆者が、実際に手放すことで気持ちが楽になった"モノ"をご紹介します。
カーペット
カーペットは、子どもがいると食べこぼしや砂などで、すぐに不衛生な状態になりがちです。こまめに掃除機をかけられたらいいけれど、現実はなかなかそうもいかず、清潔に保てていないことにイライラすることに。カーペットを手放したら、フローリングモップで時間や音を気にせず、気軽に床掃除ができるようになりました。
観葉植物
家の中に緑があると心がやすらぐ……という理由でリビングに置いていた観葉植物。子どもがうまれてからは、子どもが土を食べそうになったり、部屋に土を撒いたりとトラブルの元になることが多く、やすらぐ気持ちもすっかりなくなってしまいました。
今は小さなフェイクグリーンをよく目に入る場所に1つだけ置いています。これでヒヤヒヤすることもなくなりました。
季節のインテリア小物
季節に合わせてちょっとしたインテリア小物を飾ることが楽しみでした。しかし子どもに手がかかるようになると、"楽しみ"だったはずのものが、「季節の変わり目、早くセットしなければ!」と"義務"に感じるようになってしまいました。
今は、季節に合った子どもの制作物を飾ることで、家の中に季節感を取り入れることに。子どもも喜ぶし、親の手間も減るしで、一石二鳥です。
アイロン掛けが必要な服
自分の身支度にかける時間は子どもがうまれたことで激減し、アイロンをかける時間を捻出することが難しくなりました。「普段着はアイロンがけが必要な服は着ない」。そう決めて手持ちの服を見直したことで、「着たいのにしわしわで着られない」ストレスをなくすことができました。
本
本を読むことが好きで、「また読み返したい」と思う本を何冊も置いていました。ただ、読みたい本は次から次へと増えていきます。本を読む時間が限られる今、一度読んだ本を読み返すことはめったにありません。そこで、手に入りにくい本以外は手放すことに。たくさんの本を管理しておく手間や、「読めていない本がこんなにある」といった焦燥感も、一緒に手放すことができました。
「子どもがいてもインテリアを楽しんだり、丁寧な暮らしを楽しんだりしたい」と願う人は多いのではないでしょうか。私自身もそんな1人でしたが、現実は楽しむこととはほど遠いドタバタの毎日で、自分の不器用さを責めたり、環境のせいにして嘆いたりしたくなることもありました。
しかし今は、"「楽しむ」より「ラク」を優先する"という自分の優先順位をハッキリさせたことで、モノの持ち方に迷いがなくなり、結果的に身の丈に合った暮らしの楽しみ方もできるようになってきました。
「モノの持ち方の基準が今の自分に合っているか」。そんな視点でモノを見直してみると、あなたをラクにしてくれる新たな発見があるかもしれません。
著者プロフィール
ラーゴムデザイン代表 長谷部敦子
ファイナンシャルプランナー、マスターライフオーガナイザー、メンタルオーガナイザー。父親の看取り介護、自身の結婚を通して、「心」と「お金」の整え方を知ることの必要性を感じ、学びを深める。2012年・2014年の出産を経て、2015年に「しなやかな生き方をデザインする」をコンセプトに起業。家計・起業・扶養などに関わるお金の悩みや、働きたい女性のメンタルについての相談・講師業を中心に活動。働く母の目線で、日々のくらしを快適にする仕組みづくりについての執筆も行っている。「生き方デザイン.com」