内閣府はこのほど、2017年8月の景気ウォッチャー調査の結果を発表した。それによると、景気の現状判断DI(季節調整値)は前月から横ばいの49.7となった。長雨などの天候不良の影響により、小売りやサービス関連が低迷した。

「天候不順が景気に非常に悪影響」

街角からは「天候不順が景気に非常に悪影響を与えている」(商店街、東北)、「天候の影響もあり、来客数が減少している」(コンビニ、東京都)といった声が挙がっている。

景気の現状判断DI(出典:内閣府Webサイト)

内閣府は、景気の基調判断を「持ち直しが続いている」に据え置くとともに、先行きについては「人手不足や海外情勢に対する懸念もある一方、引き続き受注、設備投資等への期待がみられる」とした。

家計動向関連DIは同0.3ポイント低下の47.8。業種別にみると、小売関連DIは同0.2ポイント低下の46.9、飲食関連DIは同2.9ポイント上昇の49.1、サービス関連は同1.2ポイント低下の49.0、住宅関連DIは同1.0ポイント低下の48.9となった。

このほか、企業動向関連DIは同0.9ポイント上昇の52.0。業種別では、製造業が同2.3ポイント上昇の52.8、非製造業が同0.2ポイント低下の51.4となった。雇用関連DIは同0.6ポイント上昇の57.4となった。2~3カ月先の景気の先行きに対する判断DIは同0.8ポイント上昇の51.1となった。