JALとトリップアドバイザーは9月11日、訪日旅客の増加が見込まれる2020年に向け、トリップアドバイザーサイト上に構築する日本特集サイト「Untold Stories of Japan」(知られざる日本)で、日本の知られざる魅力を発信するサービスを発表。10月中旬以降の公開を予定しており、まずは東北地方、九州地方、沖縄、東京近郊の都市に焦点をあてた映像コンテンツを中心に展開していく。

日本特集サイト「Untold Stories of Japan」(知られざる日本)は10月中旬以降に公開予定

トリップアドバイザーのユニークセッションデータによると、世界の旅行者の日本への関心は年々高まっており、日本関連ページの閲覧者は過去4年間に、毎年平均30%の増加を見せているという。ただ、その閲覧先は既に認知度の高い東京・大阪・京都といった都市に偏っている。そこで、新しく構築する日本特集サイト「Untold Stories of Japan」では、まだあまり知られていない日本の魅力的な各地域、都市、施設に焦点を当てていく。

「Untold Stories of Japan」では、日本に興味関心のあるトリップアドバイザーのユーザーが同サイトを訪問することで日本の知られざる魅力を発見し、訪日旅行を通じて感じたものを同サイトで口コミ投稿、その口コミを通じて日本に興味関心のなかった新しいユーザー群に働きかけるというサイクルを想定。加えて、サイト内には協賛可能なコンテンツ枠も設定するなど、海外への情報発信を期待する地方自治体・企業・観光施設などとも連携し、特集サイトの充実を図っていく。

「Untold Stories of Japan」のイメージ

同サイトではまず、東北地方、九州地方、沖縄、東京近郊の都市に焦点をあてた映像コンテンツを中心に展開する。デスクトップ、タブレット、モバイルから閲覧が可能で、英語、中国語(繁体字)、タイ語をはじめとする多言語に対応を予定している。

トリップアドバイザーは、49の国と地域でサイトを展開し、月間来訪者数は約4億1,500万人にのぼる世界最大の旅行情報サイト。サイト上に日本特集サイトを展開することで、これまで観光庁などが課題としてきた「世界への発信力」を牽引する強力なプラットフォームとなることを目指している。

「Untold Stories of Japan」では各地の観光情報の他、位置情報と交通関連情報、JALの訪日旅客専用運賃「JAL Japan Explore Pass」の紹介も実施

今回の取り組みでは、JALは独自の日本コンテンツの提供ならびに情報支援等を行い、トリップアドバイザーは主にサイトの構築・運営ならびに映像コンテンツの制作を担う。両社は協力しながら2020年までにコンテンツを拡充していく。また、今回の協業により、JALは訪日旅客専用運賃である「JAL Japan Explore Pass」を紹介することで国内線事業収益力の強化を、トリップアドバイザーは訪日旅客に対する更なる情報の充実を目指す。