三井不動産はこのほど、千代田区有楽町一丁目にて推進している「(仮称)新日比谷プロジェクト」の名称を「東京ミッドタウン日比谷」に決定し、商業フロアに入居する店舗についての詳細を発表した。同プロジェクトは2018年2月1日に竣工し、同年3月29日のグランドオープンを予定している。

「東京ミッドタウン日比谷」の全体パース

今回、同プロジェクトの名称を、2007年に開業した「東京ミッドタウン」(東京都港区赤坂)に続き2つ目となる「東京ミッドタウン日比谷」に決定。時代をリードする街、そして「芸術文化・エンターテインメントの街」日比谷の価値を、時の経過とともに高める"経年優化"を実現する。

街の個性である「In the Park(緑やオープンスペースと街が連続した空間となり、心が豊かになる街)」「Entertainment(新たな芸術文化・エンターテインメントを発信する街)」「Elegance(文化的刺激に溢れ、本物を知る大人たちが集う街)」を街固有の提供価値として、世界中のさまざまな文化・感性・才能が日比谷に集結・交流することを促し、未来志向の新たな体験や価値を創出する街づくりを行う、としている。

地上35階、地下4階、延床面積約18万9,000平方メートルのオフィス・商業などから構成される大規模複合開発となる。日比谷公園を眼下に望むオフィスフロアは、9・10階のロビー階から11~34階に位置し、「Business Hospitality」をコンセプトに、先進的な機能やサービスの融合がフレキシブルなワークスタイルを実現。オフィスワーカーの利便性向上に応える自由空間「(仮称)スカイガーデン」(9階)やカフェ・コンビニ併設の「(仮称)スカイラウンジ」(9階)、日比谷公園の緑でリフレッシュできる開放的な会議室「(仮称)スカイカンファレンス」(8階)などを備えている。

さらに「(仮称)日比谷ビジネス連携拠点」(6階)ではベンチャー企業や大企業など、多種多様な人材が集結したコミュニティを形成し、ビジネス支援の場の提供や、新産業の創出を支援する。

オフィスフロアの玄関口となる「スカイロビー」

「(仮称)スカイガーデン」(9階)

「(仮称)スカイカンファレンス」(8階)

「(仮称)日比谷ビジネス連携拠点」(6階)

商業フロアは、訪れるゲストに豊かな時間と空間の中で特別な体験をしてもらいたいとの思いを込め、"THE PREMIUM TIME, HIBIYA"をコンセプトとした。地下1階から地上7階まで(店舗面積約1万8,000平方メートル)の商業空間に、個性あふれる計60店舗のラインナップを実現している。

豊かな緑に包まれた「(仮称)日比谷テラス」(6階)や日比谷公園のパークビューを存分に楽しめるこだわりのレストランやカフェ、上質な毎日を演出するライフスタイルショップ、著名アーティストの監修や企業間のコラボレーションにより誕生した店舗や、非日常に浸ることができる11スクリーン約2,300席のシネマコンプレックス「TOHOシネマズ 日比谷」(4・5階)などが出店。ONとOFFを融合するさまざまな機能が備わっていることが、大きな特徴となるという。

商業フロアは、"THE PREMIUM TIME, HIBIYA"がコンセプト

豊かな緑に包まれた「(仮称)日比谷テラス」(6階)

シネマコンプレックス「TOHOシネマズ 日比谷」(4・5階)

日本初出店は、ブティック、カフェと車両展示が一体となったブランド体験型施設「(仮称)レクサス」(1階)、ニューヨークで"街の小食堂"として絶大な人気を集めるレストラン「Buvette(ブヴェット)」(1階)、ファッションデザイナー本間正章氏が手掛けるファッションブランド「mastermind JAPAN」「MASTERMIND WORLD」の世界初のフラッグシップストア「MASTERMIND TOKYO」(2階)、クリエイティブディレクター南貴之氏と老舗書店の「有隣堂」がコラボした、まったく新しい小さな街のような複合型店舗「HIBIYA CENTRAL MARKET」(3階)、いまパリで、もっとも注目されている中山豊光シェフが手掛ける「TOYO」の日本初出店店舗「RESTAURANT TOYO」(3階)の5店舗。

また、注目の女性シェフ、秋元さくら氏が手掛ける予約の取れない人気店「morceau(モルソー)」(2階)や代官山の人気ビストロ「Ata」と新潟「カーブドッチワイナリー」が展開する新店舗「Varmen」(2階)、World's Best BarにランクインするSTAR BARの旗艦店「STAR BAR」(3階)、何カ月も予約が取れない阿佐ヶ谷の人気店の2号店目「(仮称)鮨なんば」(3階)、2004年にスタートしたオーガニックコットンのワンマイルウェア、インナーを展開するライフスタイルブランド「SkinAware」(2階)、東京・神宮前にあるセレクトショップ「well-made by MAIDENS SHOP」(2階)など、14店の商業施設初出店店舗も登場する。

「劇場空間都市」をデザインコンセプトとした商業フロアの共用部は、芸術文化・エンターテインメントの聖地である日比谷にふさわしい、大人の魅力に溢れた明るく華やかな空間を創出。伝統的な劇場空間を参考にした3層吹き抜けの「(仮称)アトリウム」は、やわらかなカーブを描いた優雅な空間が広がり、さまざまなイベントで賑わう。地下のアーケードには、かつてこの地で日比谷の象徴であった「三信ビルディング」をモチーフに、モダンなデザインで再構築することで、街の記憶を継承しているという。

3層吹き抜けの「(仮称)アトリウム」

計画地は、東京都千代田区有楽町1-1-2。アクセスは、東京メトロ日比谷線「日比谷」駅、千代田線「日比谷」駅 直結都営地下鉄三田線「日比谷」駅直結。JR山手線、京浜東北線「有楽町」駅徒歩5分。東京メトロ有楽町線「有楽町」駅直結(徒歩4分)。東京メトロ丸ノ内線、日比谷線、銀座線「銀座」駅直結(徒歩5分)。スケジュールは、2015年1月28日:新築工事着工。2018年2月1日:竣工予定。2018年3月29日:グランドオープン予定となる。