メルカリは7日、自転車シェア事業「メルチャリ」検討を開始したと発表した。2018年初頭のサービス開始を目指す。中国のMobike、ofoも日本でのサービス展開を表明・開始しており、自転車シェア事業はますます熱くなりそうだ。
メルチャリはスマートフォンを活用して手軽に自転車レンタルできるサービス。来年初頭を目標に、主に都市部からサービスを提供し、順次拡大していくという。メルカリにとって、リアルの場での本格的なビジネス展開は初となる。運営はグループ会社のソウゾウが担当する。
現在は、サービス開始に向けて、複数の地方自治体や企業との連携に関する交渉を進めている段階。駐輪スペースの貸出を検討する企業やサービス検討中の地方自治体パートナーを募集している最中であり、今回の発表も事業開始に向けた告知が狙いと見られる。
サービス特徴なども、公表されている事実は少なく、フリマアプリ「メルカリ」のID連携の実施といった断片的な情報にとどまっている。
メルカリはかねてより、広義のシェアリングサービスとして、自転車シェア事業に注目しており、ビジネスチャンスがあるとみて、事業参入の検討を開始した。自転車シェア事業ではドコモ・バイクシェアが先行者として存在、最近では中国のMobike、ofoなどがサービス展開を表明・開始しており、メルカリは後発参入となる。同社広報部では「熱い市場であることは認識している。先行者もいる。しかし、まだ明らかに最有力の事業者が決まっているわけではない」とし、参入余地があると見ているようだ。
ひとつ注目しておきたいのはメルカリがCtoCビジネスを展開してきたということ。自転車シェア事業では、駐輪場の確保が大きな課題となるが、企業や個人の遊休地を活用も考えられるだろう。メルカリらしさがどこで発揮されるのか。ビジネス展開を見るうえで、今後注目すべきポイントになりそうだ。