富士フイルムは9月7日、大型センサー(43.8×32.9mm)搭載の中判ミラーレスデジタルカメラ「GFX」シリーズ用交換レンズとして、広角レンズ「フジノンレンズ GF45mmF2.8R WR」を発表した。11月に発売する。価格は227,500円(税別)。
「GF レンズ」シリーズ6本目となる広角レンズ。焦点距離は36mm相当(35mm判換算)で、開放F値は2.8。490gと小型軽量のため携帯性に優れ、ストリートスナップやドキュメンタリーフォトに最適としている。
レンズ構成は8群11枚で、非球面レンズ1枚とEDレンズ2枚により収差を抑制。6枚のレンズを動かすインナーフォーカス方式を採用し、撮影距離による収差変動も抑えている。加えて、ナノGIコーティングも施されており、斜めの入射光に対してゴーストやフレアを効果的に抑制する。
絞りリング上には「C ポジション(コマンドダイヤルモード)」を設置。カメラ本体のコマンドダイヤルによる絞り設定を可能にしている。「A(=オート)ポジション」と「Cポジション」にはロック機構を搭載。不意に絞りダイヤルが動くのを防止する。
10カ所にシーリングを施した防塵 / 防滴 / -10度の耐低温構造を採用。小雨やほこりなどが舞うようなアウトドアの環境でも安心して撮影できる。その他の仕様は下記の通り。
・フィルター径 : 62mm ・絞り形式 : 9枚羽根 円形絞り ・最短撮影距離 : 45cm~ ・最大撮影倍率 : 0.14倍 ・最大径 : 約84mm ・長さ : 約88mm ・重さ : 約490g
「GF レンズ」の開発ロードマップの公開
今回のレンズ発売に合わせ、「GF レンズ」の開発ロードマップの最新情報も更新された。このロードマップでは、ラインナップへ加える予定の「望遠単焦点レンズ」と「テレコンバーター」の基本スペックを公開している。
望遠単焦点レンズは、「GF250mmF4 R LM OIS WR」は、開放F値4.0、焦点距離198mm相当(35mm判換算)の製品。
テレコンバーター「GF1.4X TC WR」は、カメラボディとレンズの間に装着することで、主レンズの焦点距離を1.4倍に拡大する製品。「GF250mmF4 R LM OIS WR」にも装着可能。
ロードマップでは、今後計8本の交換レンズがラインアップされる予定で、幅広い撮影領域をカバーできるようになるとしている。