富士フイルムは9月7日、レンズ交換式のミラーレスデジタルカメラ「X」シリーズの新製品として、「FUJIFILM X-E3」を発表した。シルバーとブラックの2色に、ボディのみとレンズキット(XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS)をそれぞれ用意。9月28日から発売する。価格はオープン。推定市場価格(税別)は、ボディのみが110,000円前後、レンズキットが155,000円前後の見込み。
2,430万画素のAPS-Cサイズ「X-Trans CMOS III」センサーを搭載するレンズ交換式デジタルカメラ。「X」シリーズで最小・最軽量のボディとなり、デザインも刷新。手になじむグリップ形状を採用するほか、フォーカスポイントを瞬時に操作できる「フォーカスレバー」を搭載。カメラをホールドしたまま素早いフォーカスが行える。
天面には、シャッタースピードと露出補正の2つのダイヤルを装備。ダイヤルはアルミの削りだしで高級感を高めている。「オートモード切換レバー」も設置されており、シーンに合わせた最適な撮影条件をカメラが自動で設定する「アドバンスト SR オート」に素早く切り換えられる。
画像処理エンジンには高速処理が可能な「X-Processor Pro」を搭載。像面位相差AFエリアは拡大され、AFアルゴリズムの見直しによりあらゆる操作が高速化。AF速度は最速0.06秒、ライブビュー撮影は5コマ/秒、起動時間は0.4秒、シャッタータイムラグは0.050秒、撮影間隔0.25秒まで短縮された。被写体への追従性も向上している。
4K動画撮影も可能で、「フィルムシミュレーション」機能により多彩な色調で撮影できる。「X」シリーズとして初となる Bluetoothにも対応。スマートフォンやタブレット端末と低電力での常時接続が可能で、撮影画像の自動転送も可能。画像をSNSなどへアップロードするのに役立つ。
液晶ディスプレイは104万画素の3.0型を搭載。静電式タッチパネル方式を採用しているので、「タッチ AF」や「タッチショット」も可能。上下左右のフリック操作で割り当てた機能を呼び出す「タッチファンクション」も新たに搭載された。EVFを覗いた状態でも、ディスプレイ上でフォーカスエリアをドラッグすることで位置を移動可能。タッチ操作の有効範囲も全面 / 右半分 / 左半分 / オフを切り換えられる。
撮影感度はISO200~ISO12800(拡張感度時:ISO100 / 125 / 160 / 25600 / 51200)。IEEE802.11b/g/n対応無線LANとBluetooth 4.0に対応。記録方式は静止画がJPEG / RAW、動画がMOV(MPEG-4 AVC/H.264)。
記録メディアにはSD / SDHC / /SDXCメモリーカードを利用でき、電源にはリチウムイオン電池「NP-W126S」を使用する。標準撮影枚数は約350枚。本体サイズはW121.3×D2.7×H73.9mm、重量は約337g(バッテリ、メモリーカード含む)。
レンズキット付属レンズ
レンズキットに付属するレンズは、焦点距離27~84mm相当(35mm判換算)の「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」。レンズ構成は10群14枚(非球面レンズ3枚、異常分散レンズ1枚)で、最小絞りがF22の標準ズームレンズ。
そのほかの主な仕様は、絞り羽枚数が7枚(円形絞り)でステップ段差が1/3ステップ(全19段)、画角が76.5度~29度。撮影距離範囲は標準で0.6m~、マクロで広角時30cm~、望遠時40cm~。最大撮影倍率は0.15倍(T端)。フィルターサイズは58mmで、本体サイズは最大径が約65mm、長さが70.4mm(W端)~97.9mm(T端)、重量は310g。
別売りアクセサリ
別売りアクセサリとして、レザーケース「BLC-XE3」とハンドグリップ「MHG-XE3」も発売される。価格(税別)は「BLC-XE3」が11,500円、「MHG-XE3」が15,500円。