東急電鉄は6日から、池上線沿線の魅力を発信する「生活名所」プロジェクトを開始した。池上線の魅力に触れるツアー企画や、池上線全線に乗降り自由となる1日フリー乗車券の無料配布などが予定されている。

東急池上線は今年、開通90周年を迎えた

「生活名所」プロジェクトは、「人の暮らしに根付いている」「だれでもウエルカムであること」など5つの条件に該当する池上線沿線のスポットを「生活名所」に認定し、その魅力を継続的に発信する取組み。プロジェクト開始にあたり、「桜並木の上を電車が走る。『目黒川』」「毎日がベストシーズン。『洗足池公園』」「犬にも猫にも開かれている門。『池上本門寺』」など、15カ所を候補として選定した。各スポットの詳細は専用ウェブサイトで発信する。今後は公募などで意見を求めつつ、地元有識者や品川区・大田区をはじめ行政関係者とともに協議を行い、さらに数を増やしていく予定だという。

10月9日には、これら「生活名所」や魅力的なスポットを巡るツアーを実施。地元タウン誌「街の手帖 池上線」の監修により、グルメやアート、鉄道ファン向け、歴史、酒場めぐりなど、池上線の魅力をさまざまな角度から楽しめる6種類のツアーを用意する。参加受付は専用ウェブサイトで行う。11・12月にも同様のツアーを実施する予定。

池上線の開通90周年を記念した「生活名所」プロジェクトがスタート

ツアー当日の10月9日、池上線内が無料で乗り放題となる「開通90周年記念イベント 10月9日池上線フリー乗車デー」も実施する。池上線各駅の改札付近で配布する1日フリー乗車券があれば、当日限り池上線全駅乗り放題となる企画で、電車を1日無料にする取組みは首都圏の鉄道会社では初の試みだという。当日、池上線沿線で開催される予定の各種イベントへの来場にも活用できる。池上線以外の駅で降車する場合、改札窓口での精算が必要。五反田駅でJR山手線から東急池上線に乗り換えする際は、一旦改札口を出てから1日フリー乗車券を受け取ることになる。