第1回目のコラムでお伝えしましたが、3人兄弟の父親である私自身も3人姉弟。年の離れた姉2人がいる末っ子です。
私が小・中学生になった頃には、仕事に多忙だった父、家の外の世界に興味が向いていた姉だったので、家族みんなで一緒に遊んだ記憶はほんの僅かしかありません。でも、古いアルバムに残された写真を見ると、赤ちゃんだった頃の私に鯉のぼりを上げてお祝いしてくれていたんだなぁ……と知ることができます。この写真には父の姿は写っていませんが、コチラ側からこの光景を見てシャッターを切ってくれていたんだと思うと感慨深くなります。
ここでコラムを書かせていただくにあたり、私が過去に家族を撮った、フィルムの写真プリントやポラロイド写真を見直してみました。整理されていない写真の山から出てきたのは、3兄弟の誰を、いつ、どこで撮ったものなのか、曖昧な記憶のもので間違えそうになるものばかり。ちなみに、先の左側の写真(ソファに膝をついている2人)は長男と三男。右側の写真(パジャマ姿の2人)が三男と二男です。どちらも顔は写っていませんが、それぞれ兄弟の間でなにかのやり取りがされているのでしょう。
赤ちゃんが生まれると、ほんの少しだけ人生の先輩(お兄ちゃんやお姉ちゃん)は、まるで自分が父親や母親のように振る舞うようになります。我が家の先輩(長男)も、ときには私以上に父のようになって弟たちにしつけをしたり寄り添ったり!母親(妻)も小さい父親にうまく頼み事をして、調子に乗せてお手伝いをさせたりしてたものです。