別記事でもご紹介した通り、シリーズ累計出荷1億個を突破したG-SHOCK。山形カシオで行われた記念式典にて、カシオ計算機 時計事業部長 増田裕一氏が裏ぶたのネジを留めた記念の個体は最上級ライン「MR-G(エムアール・ジー)」の「MRG-G1000B-1A4JR」、いわゆる「赤備え(あかぞなえ)」と呼ばれるモデルだった。
このモデルに関してはマイナビニュースでも軽く触れては来たものの、今一度じっくりとその質感とディテールをご覧いただくべく、あらためて多くの写真とともにご紹介する。取り上げるのは1億個の記念固体ではなく、同型のモデルだ。(記事中の記載価格は、すべて税別のメーカー希望小売価格。写真のクリックで拡大表示)
強さを誇示する「赤」が映える
カシオ計算機によれば、今まで、販売チャネルや生産数からMR-Gは他のG-SHOCK製品に比べ、流通する本数が極端に少なかったという。しかし、カシオでは今年から環境を整備し、MR-Gの流通量を増やしていくとのこと。店頭で見かける機会が少なかったMR-Gだが、今後は実際に手に取って、その魅力を肌で直接感じることができるようになりそうだ。
なお、「MRG-G1000B-1A4JR」は価格30万円で発売中。その豪華で存在感十分な外観から限定品のように感じられるが、通常商品のカラーバリエーション。価格もオリジナルモデルの「MRG-G1000B-1AJR」と同額となっている。
「赤備え」とは、武具・装飾を朱塗りに統一した戦国時代の部隊編成のこと。精鋭部隊を率いる武将が、自軍の武勇を誇示するのに用いられたといわれる。この「赤備え」をイメージし、ベゼルの色埋め部、ダイヤルのMR-Gロゴ、秒針、インダイヤル、都市コードなどに、日本の伝統色「深紅(こきべに)」を配色。G-SHOCKのブランドカラーである黒と赤のイメージと重ね、時代を超えて生き続ける唯一無二の強さを表現している。
フロントビス、りゅうず、サイドボタンとバックルの一部にはゴールドIPを採用。金色をアクセントとすることで、戦国武将の甲冑のような重厚かつ絢爛(けんらん)な外観に仕上がっている。
時刻取得システムには、GPSハイブリッド電波ソーラーを採用。通常の電波時計としてはもちろん、時計用標準電波の受信が不可能な場所でも、ボタンひと押しでGPS衛星から位置と現在時刻を取得できる。日本伝統の美意識と高度な技術力で、強さ、美しさ、精度を徹底追求したタイムピースだ。
ケースやバンドのチタン素材には深層硬化処理を施し、さらにDLC(Diamond Like Carbon)で表面処理を行い、対傷性を向上。サイドボタンやビスもDLC処理されている |
チタン製のケースやバンドは、わずかに赤みを帯びたチャコール・ダークシルバーとでもいうべき色。単なるブラックやシルバーとはひと味違った表情を楽しめる |
MRG-G1000B-1AJR
「MRG-G1000B-1A4JR」の原型である「MRG-G1000B-1AJR」は、フルメタルケース初となる「耐衝撃構造」と「GPSハイブリッド電波ソーラー」の搭載を実現したモデル。2都市時刻同時表示機能、高輝度LEDライトの搭載、二重硬化処理、ザラツ研磨、無反射コーティングサファイアガラスの採用など、細部まで強さと上質こだわったモデルだ。こちらは、ブルーの指し色がアクセント。価格は30万円。発売中。