FCAジャパンは6日、アルファロメオ「ジュリア」のプレスカンファレンスを都内で実施した。新型「ジュリア」は10月14日発売。スタンダードグレード「ジュリア」、ラグジュアリーグレード「ジュリア スーパー」、スポーティグレード「ジュリア ヴェローチェ」、ハイエンドモデル「ジュリア クアドリフォリオ」を設定した。

アルファロメオの高性能スポーツサルーン、新型「ジュリア」が日本上陸

新型「ジュリア」は初代「ジュリア」や1990年代以降に人気を博した「156」「159」の系譜を継ぐDセグメント(アッパーミドルサイズ)の高性能スポーツサルーン。アルファロメオの新時代を象徴するフラッグシップモデルとして重要な役割を担う。

エクステリアはアルファロメオの伝統に則り、スピード感あふれるデザインを取り入れた。フロントオーバーハングを可能な限り切り詰め、操縦安定性の向上と安定感あるフォルムを実現。LEDデイタイムランニングライトやLEDテールランプにより、新時代にふさわしい意匠も表現している。インテリアは全車レザーシート仕様とし、後席も広い居住空間を確保。標準装備の「Connectシステム」(8.8インチディスプレイ、音声認識機能付)により、さまざまなコンテンツを大型センターディスプレイに表示する。「Apple CarPlay」「Android Auto」にも対応し、スマートフォンとの連携が可能となった。

トランスミッションは全車8速MT。エンジンは「ジュリア」「ジュリア スーパー」「ジュリア ヴェローチェ」に出力200PS・280PSの2リッター直列4気筒ターボ、「ジュリア クアドリフォリオ」に出力510PSの2.9リッターV6ツインターボを搭載した。シャシーは新設計のFRアーキテクチャーをベースに、軽量素材のアルミやカーボンを多用し、理想的な前後重量配分と卓越したパワーウェイトレシオを実現している。歩行者検知機能付の前面衝突警報(FCW)/自動緊急ブレーキ(AEB)をはじめ、「ジュリア」以外のグレードではアダプティブクルーズコントロールやブラインドスポットモニター(BSM)も装備する。

プレスカンファレンスの会場に「ジュリア クアドリフォリオ」と「ジュリア スプリント GTV 1600」(1967年式)が並ぶ

新型「ジュリア」プレスカンファレンスにFCAジャパン代表取締役兼CEOのポンタス・ヘグストロム氏(写真右)らが登壇

プレスカンファレンスではFCAジャパン代表取締役兼CEOのポンタス・ヘグストロム氏らが登壇。同氏は新型「ジュリア」を「『革新的なエンジン』『50:50の前後重量配分』『独創的な技術ソリューション』『優れたパワーウェイトレシオ』『洗練されたイタリアンデザイン』という5つの特質を現実の形にしたクルマ」と紹介した上で、「シートに座るだけで、このクルマがドライバーを中心に据える使命の下でつくられ、息をのむドライビング体験を約束する後輪駆動モデルであることがわかると思います。由緒正しきブランドへ皆さまが寄せる期待のすべてをこの1台に凝縮しました」と話していた。

新型「ジュリア」は全国の「ジュリア」取扱いアルファロメオ正規販売店にて発売。価格は「ジュリア」(受注生産)446万円、「ジュリア スーパー」543万円、「ジュリア ヴェローチェ」597万円、「ジュリア クアドリフォリオ」1,132万円(価格はすべて税込)。

新型「ジュリア」は10月14日から国内での販売を開始する