ロジクールは6日、約7年ぶりとなるトラックボールマウス新製品「MX ERGO」を発表した。同社のハイエンドマウス「MX」シリーズに属する製品で、発売日は9月22日。店頭予想価格は税別12,880円前後。

MX ERGO

2010年9月に発表された、同社ワイヤレストラックボール「ロジクール ワイヤレストラックボール M570」から、約7年ぶりとなるトラックボール新製品。"究極の快適性と操作性"を追求し、より自然に近い手のポジションをデザインに取り入れた。使用時に手のひら全体と指をサポートし、20度の角度調節機構を設けたことで、通常のマウス使用時と比べ、筋緊張を20%軽減できるという。

側面から見たところ

機能面では、最大2台のデバイス間でファイルを移動できるFLOW機能に対応。また搭載される「プレシジョンスクロールホイール」は、水平スクロールにも対応した。OSはWindowsおよびMacの両対応。

電源は充電式の内蔵バッテリで、MXシリーズの「MX MASTER 2S」と比べバッテリ性能が向上した。1回のフル充電で最長4カ月、1分間の充電で約8時間駆動できる。これは、センサーの違いが寄与しており、MXシリーズではレーザー式センサーでトラッキングしていたが、MX ERGOでは当然ながらトラックボールによる光学センサーとなり、このセンサーの違いがバッテリの駆動時間に大きく影響してくるという。

MX ERGOの特徴

解像度は320-440で、総ボタン数は8。カラーはブラックのみで、MXシリーズの高品位感に合わせボールのカラーも灰色を採用した(「M570」ではブルー)。なお、「M570」は併売する。

インタフェースは2.4GHz帯のUnifyingレシーバー/Bluetooth LEで、Unifyingレシーバーを1個同梱。対応OSは、Unifyingの場合Windows 7 / 8 / 10以降、OS X 10.12以降。Bluetoothの場合Windows 8以降、OS X 10.12以降。本体サイズは51.4×99.8×132.5mm、重量は164g。

ロジクール クラスターカテゴリマネージャーの榊山大蔵氏は、MX ERGOの質感、ディテールに妥協した部分はないとし、「日本中のトラックボーラー(トラックボールユーザー)へ、至高のトラックボールを提供する」とコメント。「デザイン」「正確性」「快適性」の3点に注力し、開発を進めたとした。

MX ERGOを手にするロジクール クラスターカテゴリマネージャーの榊山大蔵氏

トラックボール新製品の開発にあたり、もっとも自然な手のポジションは"握手"する時の手の向きであると定義。角度や形を変えた複数のデザインモックを人の手で作り、最適な角度を研究したという

デザインモックの最終版と完成品を並べてみたところ