カシオ計算機は9月6日、耐衝撃ウオッチ「G-SHOCK」の新製品として、金属や樹脂など異なる素材を組み合わせたベゼルを特徴とする「G-STEEL」シリーズの新たなモデル「GST-B100」を発表した。9月15日から発売し、税別価格は50,000円~85,000円となる。
2017年8月に世界累計出荷が1億個を突破したG-SHOCKだが、G-STEELシリーズはメタル素材の質感と樹脂素材の優しさをミックスした独特の雰囲気を持つ。フルメタルのMTGシリーズと並んで高い人気がある。
今回のGST-B100シリーズは、大型のディスク針を採用したアナログクロノグラフ。意外なようだが、G-STEELでは初のアナログクロノグラフとなる。9時位置のディスク針は、ジェット機のエンジンが備える重厚なブレードをモチーフとしており、針の回転と色の変化によって、ストップウオッチ、アラームのオンオフ、バッテリーレベルなどを示す。
ラインナップと税別価格は、ステンレススチールベゼルと樹脂バンドのGST-B100-1Aが50,000円、ベゼルとベルトがステンレススチールのGST-B100D-1Aが55,000円、カーボンベゼルと樹脂バンドのGST-B100X-1Aが85,000円。GST-B100X-1Aのみ、風防はサファイアガラスだ。
新たな構造も導入した。異なる素材を用いた2層ベゼルによって、衝撃を吸収するレイヤーガード構造をリニューアル。レイヤーガードを構成するパーツの配置を変更して、樹脂製の緩衝パーツをケースに内装した。これにより、薄型化を実現している。
また、GST-B100X-1Aのベゼルには、カーボン素材を採用。東レの炭素繊維「TORAYCA」とともに、同じく東レの独自技術「NANOALLOY」で強化した樹脂を組み合わせた。耐衝撃性に優れ、見た目にも美しく力強いベゼルを作り上げたとしている。
GST-B100シリーズは3モデルとも、Bluetooth Low Energyによって、AndroidスマートフォンやiPhoneと連携する「Connectedエンジン」を搭載。専用アプリを使って、ワールドタイムとホームタイム、アラーム、タイマーなどの設定が可能だ。特にワールドタイムとホームタイムの設定は、アプリ画面の世界地図から都市を選ぶだけなので、時計本体を操作するよりはるかにわかりやすい。