説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『ウィジェットはアプリとどういう関係なの?』という質問に答えます。

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アプリのなかには「ウィジェット」を含むものがあります。ウィジェットを含むアプリを新規インストールまたはアップデートした場合は、ウィジェットが表示される「Today画面」(先頭のホーム画面を左方向へスワイプすると現れる画面)のいちばん下に「○個の新しいウィジェットがあります」とメッセージが現れ、ウィジェットの追加を促されます。

このように、ウィジェットはアプリとともにインストールされる従属物のような扱いですが、それはあくまでApp Storeの都合です。ウィジェットはiOS 8で登場したアプリ間連携機能「エクステンション」の型のひとつで(アプリ開発者の間では「Today Extension」と呼ばれます)、実際にはアプリから独立した存在です。『マップ』や『Googleマップ』など複数のウィジェットを持つアプリもあるように、必ずしも1対1の関係ではありません。

ただし、ウィジェット(iOS版)は通常のアプリに比べ制限があります。キーボードに対応しないため、文字入力を要する機能は利用できません。タップだけですべての操作を完結できるよう、専用に設計されている必要があります。ホーム画面から単独のアプリとしては起動できないことも、通常のアプリとは異なります。

ウィジェットは連携関係にあるアプリとともにインストールされますが、そのままでは機能しません(無効な状態でインストールされる)。Today画面のいちばん下にある「編集」ボタンをタップし、現れた画面で項目をタップして有効にしてはじめて動作を開始します。

ウィジェットはアプリとともにインストールされますが、有効化処理をしないかぎり動作しません