総務省が発表した2017年7月の労働力調査(速報)によると、7月の完全失業率(季節調整値)は前月から横ばいの2.8%となった。同調査結果は8月29日に公開されたもの。
女性の失業率、24年2カ月ぶりの低水準
完全失業率を男女別にみると、男性は同0.2ポイント上昇の3.1%。一方、女性は同0.2ポイント低下の2.5%と、1993年5月(2.5%)以来、24年2カ月ぶりの低水準となった。
完全失業者数(原数値)は前年同月比12万人(5.9%)減の191万人と、86カ月連続の減少。就業者数(原数値)は同59万人(0.9%)増の6,563万人と、55カ月連続で増加した。
雇用者数(原数値)は同96万人(1.7%)増の5,839万人と、55カ月連続の増加。雇用形態別にみると、正規の職員・従業員数は同60万人(1.8%)増の3,429万人、非正規は同35万人(1.7%)増の2,068万人となった。
一方、厚生労働省は同日、2017年7月の一般職業紹介状況を発表。それによると、7月の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.01ポイント上昇の1.52倍と、1974年2月(1.53倍)以来、43年5カ月ぶりの高水準を記録した。
都道府県別にみると、就業地別では、最も高かったのは福井県の2.15倍、最も低かったのは北海道の1.14倍。受理地別では、最も高かったのは福井県の2.11倍、最も低かったのは北海道の1.09倍となった。