メイテックが運営する「fabcross for エンジニア」は9月5日、「シニアの労働観・労働実態」に関する調査から、「働きたい」と考えて週1日以上は働いているシニアに尋ねたアンケート結果を発表した。調査日は2017年7月18日、有効回答は65歳以上の個人200人。
月収100万円以上は3%に
現在の月収を尋ねると、「10万円以上 20万円未満」が24.5%で最多。次いで「20万円以上 30万円未満」が20.5%となり、45.0%が「10万円以上 30万円未満」と回答した。一方、「100万円以上」と高額の月収を受け取っている人も3.0%いた。なお、平均値は29.2万円だった。
どのようにして今の仕事を見つけたのか聞くと、30.0%が「自分で起業した」と回答。次いで「取引先・仕事仲間・知人などが仕事を紹介してくれた」が14.5%、「退職した後に再雇用」が13.0%、「定年を延長」が8.0%と続き、以前からの勤務先に勤めている人は21.0%となった。
"現在働いている仕事"と"希望している仕事"のギャップを調べると、「自宅から通いやすいエリア」(同17.5%、同27.5%)、「勤務日数について融通してくれる」(同15.5%、同25.5%)、「自分の能力・経験が生かせる」(同30.0%、同38.5%)では、それぞれ8ポイント以上の差が付く結果となった。
また「これまでに経験したことがない業種・職種」を希望する人はわずか5.5%だったのに対し、19.0%が現在働いている仕事は「これまでに経験したことがない業種・職種」と回答。同調査では「不本意ながら、『これまでに経験したことがない業種・職種』で働いている65歳以上シニアが多いと考えられる」と分析している。
今も定期的に働けている理由としては、「自分の専門的な能力・スキルが求められているから」が36.5%、「自分のこれまでに残した実績が評価されているから」が30.5%となった。