東芝のドラム式洗濯機「ZABOON」、極小泡＋洗剤で繊維の奥までしっかり洗う

東芝ライフスタイルは9月25日に、ドラム式洗濯機「ZABOON(ザブーン)」シリーズの「TW‐117X6」「TW-117V6」および「TW-117A6」を発売する。価格はオープンで、推定市場価格(税別)はTW‐117X6が330,000円前後、TW-117V6が300,000円前後、TW-117A6が250,000円前後。

洗濯・脱水容量が11kg、乾燥容量が7kgのドラム式洗濯乾燥機。TW‐117X6およびTW-117V6は、洗浄方式に「ウルトラファインバブル洗浄」を採用している。給水弁に備わっている泡発生装置が、直径1マイクロメートルに満たないウルトラファインバブルを生成。この微細な泡の周りに、洗剤の洗浄成分を吸着させる。ウルトラファインバブルは繊維の隙間よりも小さいため、洗浄成分をまとったウルトラファインバブルが繊維の隙間に入り込み、繊維の奥の汚れまで洗浄成分を届ける仕組みだ。また、ウルトラファインバブルは浮力も小さく、水中に長時間滞留するという特徴もある。

洗浄時、内部の強力なポンプが2つの対流をつくり、洗剤液を衣類に何度も浸透させる。そして大きな洗濯槽をダイナミックに動かし、洗いムラを抑え、たたき洗いで汚れを落とす。洗浄成分をまとったウルトラファインバブルは、皮脂汚れを落とす効果が高いため、衣服の繊維に残った皮脂の酸化による黄ばみを防ぐという。「温水ウルトラファインバブル洗浄」機能で、60度、50度、40度、30度、15度の5つの温度を選べる。融点の高い牛脂などのしつこい油汚れには50度、黄ばみや頑固な汚れには40度で洗うなど、用途に合わせた温度設定が可能だ。

乾燥容量は、業界最大の7kg(東芝ライフスタイル調べ)。大きな洗濯槽に衣類をふわっと舞い上げ、大量の風で衣服のしわを伸ばす。7kgの洗濯物を乾燥させても電気代が約19円で済む「乾燥省エネモード」のほか、衣類の洗濯・乾燥を108分で仕上げる「乾燥お急ぎモード」、少量を素早く洗濯・乾燥できる「少量60分コース」があり、ライフスタイルに合わせて使える。

乾燥フィルターには、手入れの煩わしさを改善するための「プッシュdeポン!」を新搭載。乾燥フィルター外面にレバーをつけ、ワンプッシュするだけで内蔵ブレードが溜まった綿ごみをかきだし、フィルター内を清潔に保つ。

3製品共通の仕様として、洗濯の給水時に水を分岐させ、乾燥ダクトに付着した糸くずを洗い流す「乾燥ダクト自動お手入れ」が可能だ。また、分岐した水の経路を利用して、脱水の水が届きにくいドラム槽前面部に水を流し汚れの付着を抑える。さらに脱水時には、高速回転による水の勢いを利用して、洗濯する度にドラム槽の外側や外槽の内側を自動で掃除除菌ができるため、黒カビの発生を抑えられる。

モーターには「アクティブS-DDモーター」を使用。騒音の原因となるギアやベルトがないため、洗浄時の運転音を約32dBに抑えている(一般的な図書館の騒音値が40dB)。また、サスペンションには独自の「振動吸収クッション」を内蔵し、洗濯運転状況に応じてサスペンションの硬さを調整して振動を抑えるため、騒音が出にくい。

TW-117X6には、パネルにタッチセンサーを採用。そのほかは通常の液晶パネルとなっている。TW-117X6とTW-117V6は、右開き、左開きの両モデルを用意しているが、TW-117A6は左開きのみ。サイズは3機種ともに、W645×H1,060×D750mm。重量は、TW-117X6が89kg、TW-117V6が88kg、TW-117A6が87kg。