グループセブ・ジャパンは8月31日、ティファール秋の新商品発表会を開催。自動調理器「Cook4me」の新モデル「Cook4me Express」や、2in1の圧力なべ、調理器具、コードレスアイロンなどを発表した。ここではCook4me Expressに焦点を当て、発表会の様子をレポートする。Cook4me Expressの発売は10月1日。価格はオープンで、推定市場価格は税別60,000円前後となる。
Cook4meは、液晶画面で内蔵レシピを選ぶと、必要な材料と料理の手順をディスプレイに表示。材料を入れて準備を整えたら、あとはスイッチを入れて出来上がりを待てばOKで、ほったらかして別の作業ができる。
このコンセプトは今回の「Cook4me Express」でも引き継がれており、普段料理をあまりしないユーザーが気軽に料理に挑戦できるだけでなく、料理好きやベテラン主婦なども、家事にかける時間を短縮したり、普段のおかずを一品増やしたりと活用できる。
Cook4me Expressでは、内蔵レシピが従来の60レシピから150レシピへと倍以上にアップ。そのうち136レシピは、15分以内で調理可能な時短レシピを採用する。
ティファールの本国であるフランス向けの製品と日本向けの製品を比べると、特に内蔵レシピの内容に違いがある。国内向けモデルではメニュー類が日本語表示なのはもちろん、レシピの監修を料理研究家の井上真里恵氏に依頼し、日本向けのメニューを多数採用している。
例えば、黒豆や栗きんとん、お雑煮といったお正月料理、栗ご飯やふろふき大根などの季節に合わせたレシピ、ローストビーフやローストレッグなどのパーティメニューにも対応するなど、日本の郷土料理や日本の食卓で人気のメニューが大幅に増えている。
内蔵レシピを使わないマニュアル調理にも対応しており、圧力調理、蒸し料理、炒め料理、煮込み料理の4種類の調理方法に利用できる。
ちなみにマニュアル調理を利用すると、火加減で「強火」「中火」「弱火」が選択できるが、このうちの「中火」は国内オリジナル。例えばカレーを作るとき、中火でコトコト煮込むといった調理スタイルは日本独特らしく、フランスの開発者は日本向けモデルになぜ「中火」が必要なのか理解できなかったという。
会場では、ゲストの高橋英樹さんと高橋真麻さんがCook4me Expressを実際に試用し、調理の手間をいかに低減できるかをアピールした。
このほか、デザインもリニューアル。フタの形状やサイズを従来より一回り大きくし、より少ない力で回せるようにしたほか、操作ダイアルも大型化して中央の「OK」ボタンにくぼみを設けている。
グループセブ ジャパンの古賀豊マーケティングマネジャーは「まずは自動調理器というジャンルの認知を広め、いかに便利な道具か多くのユーザーに知ってもらいたい」と述べた。
Cook4me Expressの本体サイズは、W380×D350×H325mm、重量は6.5kg、内容量は6.0L、定格消費電力は1,200W、最大圧力は70kPa(一定)。蒸し料理用の蒸しかご、炊飯用の計量カップ、クイックスタートガイドが付属する。
コードレスアイロンの新モデルも
また、会場ではコードレスアイロンの新製品「フリームーブ ミニ」も展示していた。
こちらはT-falブランドでは初となるコードレスのコンパクトタイプ。かけ面の加工にふっ素樹脂を採用する「フリームーブ ミニ 5020」、チタンを採用する「フリームーブ ミニ 5040」、セラミックを採用する「フリームーブ ミニ 5060」の3モデルをラインナップする。
それぞれ、本体カラーはボルドー、フューシャ、ターコイズとなっており、市場想定価格はいずれも税別で10,000円、11,000円、12,000円。以下共通で本体サイズはW108×D210×H134mm、重量は約880g、水タンク容量は80mLとなっている。