説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『iPhoneを買い替えたとき、Apple Payの残額はどうなるの?』という質問に答えます。

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Apple Payというより、「Suica」のチャージ残高がiPhoneを買い替えるときどうなるかの質問ですか? 確かに、Suicaはプリペイド型の電子マネーですから、残額を新しいiPhoneに引き継げないとなると処分に困りますよね。

しかし、心配はいりません。機種変更はiPhoneからiPhoneへのケースに限定されますが、現在iPhone 7/7 Plusで利用しているSuicaの残額は、新しいiPhoneへ引き継ぐことができます。

その理由は、Apple Payおよび『Wallet』アプリのしくみにあります。『Wallet』アプリはクラウド(iCloud)上にSuicaのカード情報を保存するため、同一のApple IDを使うと機種変更前のSuicaの状態を引き継ぐことができます。つまり、同じApple IDを使うのであれば、Suicaの残額はそのまま新端末(もちろんSuicaを利用できるiPhone 7以降の端末)で利用できます。

ところで、AndroidからiPhoneに機種変更する場合にも、Suicaの残高は引き継げます。その場合はAndroidのSuicaアプリで機種変更手続きを実行し、そのあと新端末(iPhone)のSuicaアプリでSuicaID番号を入力すると、残額を受け取ることができます。

その反対に、iPhoneからAndroidへ機種変更する場合には、Suicaの残高を引き継ぐことができません。WalletアプリはiCloud上にカード情報を保管しますが、それをiCloudの外に出すことはないからです。有料(220円)のうえ銀行口座に入金されるまで数週間待たされますが、残額を払い戻しするしかないでしょう。

Suicaを利用できるiPhone間であれば、その残額は引き継ぐことができます