米Appleは8月31日 (現地時間)、9月12日にスペシャルイベントを開催することを発表した。会場は、完成間近に迫った新キャンパス「Apple Park」内にある「Steve Jobs Theater」。Apple Parkで行われる初のスペシャルイベントになる。現地時間の12日午前10時 (日本時間: 9月13日午前2時)に始まるキーノートはライブストリーミングで公開される。視聴環境は以下の通り。
- iPhone/iPad/iPod touch: iOS 7.0以上のSafariブラウザ
- Mac: OS X 10.8.5以上のSafari (6.0.5以上)ブラウザ
- Windows PC: Windows 10のMicrosoft Edgeブラウザ
- Apple TV: Apple TV 第4世代、Apple TV 第2世代/第3世代 (ソフトウエア 6.2以上)
Appleはここ数年、9月に行うスペシャルイベントでiPhoneの新製品を発表している。これまでのサイクル通りなら、今年は昨年のiPhone 7/ 7 Plusのデザインで機能・性能を強化したiPhone 7S/ 7S Plusが投入される年である。しかしながら、今年は2007年6月に初代iPhoneが米国で発売されてから10周年であり、デザインを刷新し、有機EL (OLED)ディスプレイや顔認証といった新しいテクノロジーを採用した新世代のiPhoneと呼べるようなハイエンドモデルの登場が噂されている。他にも噂レベルでは、LTE対応モデルを含むApple Watchの新世代モデル、4K対応のApple TVなどの登場が報じられている。
報道関係者などに送られている招待状には「Let's meet at our place.」と書かれている。Apple Parkは、2011年にSteve Jobs氏がクパチーノ市議会で建設案のプレゼンテーションを行ったことでプロジェクトの具体的な内容が明らかになった。ユニークなデザインのメインビルは、リング状の形で側面全体がガラスで覆われており、デザイン画では地球に着地した宇宙船のように見えたことから当時は「スペースシップ」や「マザーシップ」と呼ばれた。Jobs氏の最大の (または最後の)作品と呼ばれることも多く、Steve Jobs Theaterで行われるスペシャルイベントは、iPhoneの新たな10年の始まりだけではなく、Jobs氏が思い描いたApple Parkから始まるAppleの新章を示すイベントになりそうだ。