日本労働組合総連合会(連合)は8月31日、「日本の社会と労働組合に関する調査」の結果を発表した。調査期間は4月21日~26日、有効回答は15~64歳の労働者(自営業・フリーランス、役員・経営者を除く)1,063人。
ワーク・ライフ・バランスを重視する人が多数派
現在の生活満足度を聞くと、「満足(とても+やや)」との回答は54.1%、「不満(とても+やや)」は45.9%。世代別では、40代の満足度が最も低く49.0%と半数に満たなかった。
回答者に相対する社会のイメージを提示し、どちらが理想に近いか尋ねたところ、労働環境に関しては、「収入はほどほどでも、仕事と生活が両立できる社会」(82.5%)、「定年まで同じ会社で働ける社会」(65.7%)、「労働者や消費者などの意見が尊重される社会」(81.8%)を理想と答えた人が多かった。連合は「ワーク・ライフ・バランス重視、安定した雇用を志向する人が多い」と分析している。
成長と格差、社会保障については、「緩やかな成長でも格差の小さい社会」(75.9%)、「ローリスク・ローリターンな社会」(81.8%)などを理想とした人が多数を占めた。
現在の勤め先について、働きがいのある職場だと思うか質問すると、「思う(どちらかといえば含む)」は40.7%、「どちらともいえない」は34.3%、「思わない(どちらかといえば含む)」は25.1%となり、4人に1人が働きがいを感じていないことがわかった。
勤め先に労働組合が「ある」人は36.7%、「ない」人は35.3%、「わからない」人は27.9%。労働組合の必要性については、「必要(どちらかといえば含む)」が53.5%、「どちらともいえない」が36.0%、「不要(どちらかといえば含む)」が10.5%となった。