エプソンは8月31日、大容量インクタンク(エコタンク)を採用したインクジェット複合機の新モデルとして、A4対応の「EW-M670FT」「EW-M571T」、A3対応「EW-M970A3T」、ビジネス向けA3ノビ対応「EW-M5071FT」の4機種を発表した。
「EW-M5071FT」は11月、そのほかは9月14日の発売を予定する。価格はオープンで、店頭予想価格は「EW-M670FT」が5万円台半ば、「EW-M571T」が3万円台後半、「EW-M970A3T」が8万円台半ば、「EW-M5071FT」が11万円前後の見込み。
エコタンク搭載モデルは、印刷する頻度が高いユーザー向けに、インク交換の手間とライニングコストの低減を実現したプリンタ。SOHOやSMBといったビジネス現場をはじめとして、教材や論文の印刷など文教分野での導入も狙う。今回、ユーザーからの要望に応えて本体サイズを削減したコンパクトモデルや、A3対応モデルを追加し、ラインナップを拡充した。また、全機種で自動両面印刷に対応している。
EW-M571T
プリンタ、スキャナ、コピー機能を備えるA4対応インクジェット複合機。従来のエコタンク搭載モデルは、本体の側面にインクタンクを装着していたが、EW-M571Tではインクタンク搭載を前提として本体を設計。内部構成を最適化することで、コンパクトなデザインを実現した。インクタンクの設計も見直し、前面に配置することでインクが補充しやすくなった。
インクはシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色を採用。ランニングコストはL判約5.9円。印刷速度はL判で約76秒、A3ノビ写真で約2分49秒。
主な仕様は、印刷方式がMACH方式、解像度が5,760×1,440dpi。対応用紙サイズはA4サイズまで。給紙容量はA4で最大100枚、はがきで最大30枚。インタフェースはUSB 2.0、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN。本体サイズはW375×D567×H259mm(使用時)、重量は約5.5kg。対応OSは、Windows XP(SP3) / Vista / 7 / 8 / 8.1 / 10、Mac OS X 10.6.8以降。
EW-M670FT
プリンタ、スキャナ、コピー、ファックス機能を備えるA4対応インクジェット複合機。EW-M571Tと同様に大容量インクタンク搭載前提の新設計により、小型化を実現した。また、プリンタヘッドをビジネス向けモデルで採用する「PrecisionCoreプリントヘッド」を用いることで、普通紙でも600dpiの高解像度を可能とした。
本体前面に普通紙で250枚の大容量給紙に対応するトレイを搭載。インクはシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色。ランニングコストはL判約5.9円。印刷速度はL判で約75秒、A3ノビ写真で約2分37秒。
主な仕様は、印刷方式がPrecisionCore方式、解像度が4,800×1,200dpi。対応用紙サイズはA4サイズまで。給紙容量はA4で最大250枚、はがきで最大30枚。インタフェースはUSB 2.0、10BASE-T / 100BASE-TX対応有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN。本体サイズはW417×D503×H255mm(使用時)、重量は約6.8kg。対応OSは、Windows XP(SP3) / Vista / 7 / 8 / 8.1 / 10、Mac OS X 10.6.8以降。
EW-M970A3T
プリンタ、スキャナ、コピー機能を備えるA3対応インクジェット複合機。インク構成は、顔料ブラックと、染料のシアン・マゼンタ・イエロー・ブラックという全5色。ビジネス文書や設計図などくっきりとシャープな仕上がりになるという。
給紙は背面と前面2段トレイで、普通紙を最大100枚、はがきを最大60枚セットできる。ランニングコストはL判約6円。印刷速度はL判で約24秒、A3写真で約1分54秒。
主な仕様は、印刷方式がMACH方式、解像度が5,760×1,440dpi。対応用紙サイズはA3サイズまで。インタフェースはUSB 2.0×2、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN。本体サイズはW526×D743×H453mm(使用時)、重量は約10.5kg。対応OSは、Windows XP(SP3) / Vista / 7 / 8 / 8.1 / 10、Mac OS X 10.6.8以降。
EW-M5071FT
プリンタ、スキャナ、コピー、ファックス機能を備えるA3ノビ対応インクジェット複合機。自動原稿送り機能をサポートする。インク構成は、顔料ブラックと、染料のシアン・マゼンタ・イエローの4色。プリンタヘッドは「PrecisionCore」を採用する。
給紙は背面と前面2段トレイで、普通紙を最大500枚(250枚×2)、はがきを最大50枚セットできる。ランニングコストはL判約5.2円。印刷速度はL判で約39秒、A4写真で約1分32秒。
主な仕様は、印刷方式がPrecisionCore方式、解像度が4,800×1,200dpi。対応用紙サイズはA3ノビサイズまで。インタフェースはUSB 2.0×2、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN。本体サイズはW666×D817×H418mm(使用時)、重量は約23.5kg。対応OSは、Windows XP(SP3) / Vista / 7 / 8 / 8.1 / 10、Mac OS X 10.6.8以降。