海外旅行や出張などで、出先のホテルや施設で一時的にPCをレンタルして使用するとなると、ふだんの使い勝手と異なることから、不便さを感じることが多い。単に使いづらいだけならまだしも、海外では日本語入力環境そのものが用意されていない場合もあり、PCの前で頭を抱えることもしばしばだ。
もっとも、いくつかのWebサービスをうまく組み合わせることで、こうした借物のPCでの作業効率は劇的に向上する。今回は、出張先や旅行先で一時的にPCを借りて使うにあたり、重宝する5つのサービスをまとめて紹介する。共有PCでの作業にも応用できるので、そのような環境での利用が多い人はぜひ試してみてほしい。
ローマ字を日本語変換できる「Sumibi.org」
海外でPCを借りた場合、日本語入力環境が用意されているとは限らず、メールの返信はおろか検索もままならないことが多い。「Sumibi.org」を使えば、日本語IMEがインストールされていなくとも、インターネットとブラウザさえあればどんなPC上でも日本語の文章を作成し、Webメールなどにコピペして利用できる。Google検索モードでは日本語による検索も行える。
日本語ソフトウェアキーボードを活用「InputKingオンライン入力システム」
こちらも前述の「Sumibi.org」と同様、ブラウザ上で文章を作成できるサービス。こちらは日本語以外に中国語・韓国語・欧文・ロシア語などが利用できるほか、ソフトウェアキーボードを利用するのが相違点。
ブラウザで使えるクリップボードマネージャ「Cliptomatic」
ふだん使っているPCでクリップボードマネージャに慣れていると、それらがない環境での日本語入力作業は面倒極まりない。ブラウザ上で使えるクリップボードマネージャ「Cliptomatic」を使えば、コピーしたテキストをブラウザ上で保持し、クリップボードとの間で自在に出し入れができるので、効率的な文章作成が行える。
同一LAN上のスマホに文章を転送できる「Simple.Savr」
長文を入力するならば、スマホではなくキーボードを使ってPC上で入力を行いたいという人は多いだろう。「Simple.Savr」を使えば、PCを使って作成した長文を同じLAN上のスマホにログイン不要で転送できる。出先でPCを借りて長文を作成したのち、本サービス経由でスマホに転送し、メッセージングサービスなどに貼り付けて送信するといった使い方が可能になる。スマホからPCへの転送にも対応。
5日限定のメールアドレスを取得「instance-email.com」
借用したPCでメールを送受信する際はWebメールを利用することになるが、一時利用のPCでIDとパスワードを入力することに抵抗がある人も多いだろう。「instance-email.com」を使えば5日間だけ利用可能なメールアドレスを取得できるので、誰かから一時的にメールを受け取ってその場で確認するのに重宝する。メールの新規作成にも対応するほか、リンクコードを作成することでスマホからも参照可能。