目に見えない空気の汚れをキレイにする空気清浄機。花粉やウイルス対策として購入を検討している人もいるだろう。そこで湧き上がってくるのは、「空気清浄機って、本当に効きめがあるの?」という疑問だ。こうした声に応え、シャープが空気清浄機の効果を実感できる新モデルを発表した。
新モデルはすべて高濃度プラズマクラスター25000を搭載。「KI-HX75」「KI-HS70」「KI-HS50」「KI-HS40」の4機種を用意する。価格はオープンで、推定市場価格(税別)と発売日は下記のとおり。
- KI-HX75(適応床面積目安約21畳): 83,000円前後、9月21日
- KI-HS70(同約16畳): 65,000円前後、9月21日
- KI-HS50(同約13畳): 55,000円前後、9月21日
- KI-HS40(同約10畳): 45,000円前後、10月26日
世帯普及率はおよそ4割
シャープによれば、空気清浄機の国内世帯普及率はおよそ4割で、PM2.5が話題となった2012年度をピークに需要が鈍化している。需要の伸び悩みの要因については「効果が実感できないこと」「空気清浄機の必要性を感じていないこと」と考えており、これを受けて新モデルの開発に着手したという。
空気清浄機の効果と必要性を実感するポイントになるのは、スマホとの連携だ。スマホアプリで空気がキレイになっていく様子をモニタリングできれば、ユーザーにとって空気清浄機の効果がわかりやすくなり、必要性の実感にもつながるだろう。
それでは、フラッグシップモデルの「KI-HX75」を中心に新モデルの特長をみていこう。
クラウド経由でスマホと連携
新モデルは、スマホから電源のオンオフなどの操作に対応。遠隔操作にも対応し、外出先からでも部屋の空気をキレイにできる。なお、1台の空気清浄機に対しては5台までのスマホを、1台のスマホには10台の空気清浄機を登録可能だ。
天気に合わせて最適運転
特に便利なのは、屋外と屋内の空気の状況に応じてオートで最適な運転をする「おうちフィット」機能だ。専用アプリに自宅の郵便番号を登録しておくと、「ウェザーニュース」から空気の汚れ、季節、天気など、住んでいる地域の情報を取得し、スマホで確認できる。また、こうした屋外の天気の状況に合わせ、花粉が多い時期には花粉対策に最適なモードで、冬場は加湿をしつつルーバーの開き具合を調整して寒くならないようにするモードで運転するという。ユーザーの使い方を学習して運転を切り替える「使い方フィット機能」も搭載した。
アプリでは、湿度や温度、ホコリ、PM2.5の濃度などをチェック可能。また、空気の汚れを本体ライトの色で知らせる「きれいモニター」を搭載しており、こちらもアプリと連携している。
空気の汚れの状況によって変わるのは、運転のモードだけではない。消耗品のフィルターの交換時期も異なってくる。KI-HX75は「消耗品状況モニター」を搭載し、最適なタイミングで消耗品の交換時期を知らせるという。スマホと連携し、空気の汚れを見える化する空気清浄機は他社からも発売されているが、センサーを用いてユーザーの使用実態に即した交換時期を知らせるのはシャープだけだそうだ。
待っていた!スリムボディモデル
今回発表された空気清浄機は全部で4モデルだが、その中で個人的に気になったのはスリムボディの「KI-HS40」。というのも、筆者は8畳の寝室で使用する空気清浄機の購入を検討中だからだ。
KI-HS40は、昨年モデルから幅を10.9cm小さくし、雑誌見開きサイズ以下の設置面積にしたという。なお、ボディは小型化したが、フィルターのサイズは従来から変わらない。コンパクトでありながら、最上位モデルと同じ「プラズマクラスター25000」も搭載。寝室や子ども部屋などの空気をキレイにしたいという人にチェックしてもらいたいモデルだ。