iYell(いえーる)は8月29日、住宅購入の負荷に関する調査結果を発表した。調査時期は2017年8月、有効回答は住宅購入経験のある個人583人(20~65歳)、賃貸契約の経験のある個人781人(同)。

住宅購入、9割が「大変だった」

住宅購入の手続きなどについて尋ねたところ、「とても大変だった」「大変だった」と答えた割合は90.4%。一方、賃貸契約については、「とても大変だった」「大変だった」との回答は58.9%となり、住宅購入に係る負荷が極めて高いことが明らかになった。

左:住宅購入に係る負荷に関する調査、右:賃貸契約に係る負荷に関する調査

住宅購入を進めていく中で大変だった内容は、1位「書類提出の依頼が複数回にわたり、準備するのが面倒だった」(37.4%)、2位「平日にしか取得できない書類があり、仕事で有給を取得しなればならなかった」(25.7%)、3位「引っ越しのスケジュール調整が面倒だった」(23.5%)との順に。賃貸契約においても同順位となった。

負荷を感じた内容を年代別にみると、40代以降では「書類準備」と答えた割合が3割超を占めたのに対し、20代では12.7%にとどまった。また「連絡方法」との回答は、20代では33.3%だった一方、30代では15.2%、40代以降では1割未満と少なく、年代により負担と感じる内容にギャップがあることがわかった。

同社は「不動産会社との連絡手段は電話かメールがスタンダードですが、SNSの普及により、これらはメインの連絡手段ではなくなってしまい、若い世代は電話やメールでの連絡は負担に感じるということが、要因のひとつだと考えられます」と分析している。