米YouTubeが、YouTubeのロゴとアイコンを刷新、デスクトップ版とモバイルアプリ版にマテリアルデザインに基づいた新デザインを採用したほか、モバイル版に追加するいくつかの新機能を公表した。YouTube RedやYouTube TVなど大きな新サービスを次々に投入してきた同社は、数カ月前から大規模なサービスの改善に乗り出しており、年末までアップデートの提供を続ける。

これまでのYouTubeロゴ (左)と、ワードマークとアイコンから成る新しいYouTubeロゴ (右)

YouTubeのロゴは、これまでテレビのブラウン管を表現する「Tube」の部分にテレビの画面のような形をした四角形を重ねていた。新ロゴにもテレビの画面のような形が残されたが、真ん中に再生を示す三角形が配置されたアイコンとして独立、全体的にテレビっぽさが薄まってメディアプレーヤー感が強まっている。ワードマークとアイコンで構成される新ロゴは、たとえばアイコン部分だけをデバイスのボタンに使用できるなど柔軟性に優れる。

新しいデスクトップ版のデザインは、余白が広く、メニューがシンプルになって、ビデオのサムネイルが目立つ。同じマテリアルデザインに基づいたデザインが採用されたことで、これまで以上にモバイルデバイスやテレビといった画面サイズの異なるデバイスとの統一感が増した。また、ページの明るい部分が暗い色に変わる「ダークモード」が用意された。右上のユーザーメニューからオン/オフを切り替える。ダークモードの設定はユーザーごとに記録されるのではなく、ブラウザごとの設定になる。

モバイル版は最新版で、再生スピードを1/4から2倍の範囲で変更できるようになった。さらに間もなく提供予定のアップデートで、ビデオのフォーマットに応じて柔軟にプレーヤーが再生画面の形を変えるアダプティブプレーヤーを提供する。現在のプレーヤーでは、デバイスを縦に持って縦長の動画を再生しても、横長のプレーヤー画面に小さく縦長の動画が再生される。再生動画の左右に黒いバーが表示されて、再生画面に使われていないスペースが生じてしまう。アダプティブプレーヤーでは縦長のプレーヤー画面で大きく再生されるようになる。他にも、数カ月中のアップデートで、左右のスワイプを使って前後の再生動画に移動できるジェスチャー機能を追加する。

縦向きで縦長のビデオを快適に楽しめるように