JALと農業総合研究所、世界市場の3社はこのほど、世界市場が構築した市場プラットフォーム「NIPPON ICHIBA」を活用した農産物の輸出の準備が整い、8月29日に帯広市近郊にある芽室集荷場から、香港および東京近郊のスーパーマーケットへ初出荷を行った。
3社は7月、地方発農産物の取引拡大と日本の農産物の世界への輸出拡大を促進することで、ビジネスとして魅力ある農業の確立や地域の活性化に貢献することを目的とした連携協定を締結。今回の初集荷は、その取り組みの一環となる。
帯広空港から香港空港までは、JAL CARGO(貨物部門)の提供する「J-LINK」サービス(日本各地から羽田空港を経由して海外へ迅速に輸送するサービス)により輸送を実施。今回出荷された農産物は、緑豊かな十勝芽室の農業経営者のグループ「なまら十勝野」が安心・安全・おいしいを追求し、こだわりをもって育てたものとなる。「肥沃な十勝平野で育んだ、とってもおいしい野菜を多くの人に届けたい」、そんな思いが込められている。
出荷する農産物はスイートコーン、ミニトマト、小玉西瓜、人参、ケールなど。搭載されるフライトは、国内線が8月29日JL572便(帯広13:55発/羽田15:35着)、国際線が8月30日JL029便(羽田10:00発/香港13:35着)。販売先は香港ヤッタ・スーパー(YATA)、パークン・ショップ(PARKnSHOP)となる。これからも3社はそれぞれの得意分野を組み合わせ、日本各地の農産物を国内外へ届け、農業の発展・地域の活性化に貢献していくとしている。