西日本鉄道はこのほど、太宰府観光列車「旅人」として運行する車両を現行の8000形から3000形に入れ替え、同時に外装デザインもリニューアルすると発表した。9月16日から3000形による「旅人」の運行を開始する。
「旅人」は2014年3月から運行開始したが、使用する8000形(6両編成)は製造から29年経過しており、3000形5両編成へ置き換えることになった。外装は8000形「旅人」に描かれた太宰府の観光名所のデザインから一新し、太宰府の名所と四季を絵巻風にデザイン。「竈門神社と紅葉」(1号車)、「太宰府天満宮と梅」(5号車)といった具合に、号車ごとに名所と四季の植物1つずつを描くデザインとしている。
内装は8000形「旅人」で設定していた開運テーマを改め、健康長寿・安産・厄除け・家内安全・学業成就の5つの願いを号車ごとに和文様で表した。全車両に開運カード、3号車に祈願箱と乗車記念スタンプも設置し、移動中も楽しめるようにした。
3000形「旅人」の運行初日、8000形「旅人」の最終運行日となる9月16日、西鉄福岡(天神)駅で「旅人」の引継式が開催される。3番線ホームに3000形「旅人」、2番線ホームに8000形「旅人」が入線し、10時48分に福岡管理駅長の出発合図で3000形「旅人」が発車。続いて10時52分に8000形「旅人」が回送運行で発車する。営業運転としての8000形「旅人」の最終運行は、引継式当日の西鉄小郡駅10時2分発、西鉄福岡(天神)行の急行となる。