キヤノンは8月29日、チルトシフト機構を搭載した交換レンズ「TS-E」シリーズの新製品として、「TS-E50mm F2.8L マクロ」「TS-E90mm F2.8L マクロ」「TS-E135mm F4L マクロ」の3本を発表した。希望小売価格はいずれも税別315,000円。
「TS-E」シリーズは、中判や大判カメラにおける撮影技術「アオリ」をデジタル一眼レフカメラ「EOS」シリーズで可能とするチルトシフト機構搭載レンズ群。チルトで被写界深度を、シフトで遠近感をコントロールできる。
今回、45mmと90mmの従来製品をリニューアルしつつ、135mmのレンズを加わえたことで、17mm / 24mm / 50mm / 90mm / 135mmと超広角から中望遠まで5本の構成となる。また、TS-Eシリーズすべての製品が、キヤノンの高級レンズラインナップ「Lレンズ」に属することになる。
新製品3本ともUDレンズを採用。特殊コーティング技術の「SWC」や「ASC」により、フレアやゴーストを極力抑制する。最大撮影倍率は3本とも0.5倍。50mmと90mmは従来製品に比べ、最大撮影倍率、最短撮影距離とも性能が向上している。それぞれの主な仕様は下記の通り。
TS-E50mm F2.8L マクロ
- レンズ構成 : 9群12枚 (UDレンズ2枚)
- チルト角度 : ±8.5°
- シフト移動量 : ±12mm
- 最小絞り : F32
- 絞り羽根枚数 : 9枚 (円形絞り)
- 最短撮影距離 : 0.273m
- 最大撮影倍率 : 0.5倍
- フィルター径 : 77mm
- 最大径 : 86.9mm
- 全長 : 114.9mm
- 重さ : 約945g
TS-E90mm F2.8L マクロ
- レンズ構成 : 9群11枚 (UDレンズ1枚)
- チルト角度 : ±10°
- シフト移動量 : ±12mm
- 最小絞り : F45
- 絞り羽根枚数 : 9枚 (円形絞り)
- 最短撮影距離 : 0.390m
- 最大撮影倍率 : 0.5倍
- フィルター径 : 77mm
- 最大径 : 86.9mm
- 全長 : 116.5mm
- 重さ : 約915g
TS-E135mm F4L マクロ
- レンズ構成 : 7群11枚 (UDレンズ2枚)
- チルト角度 : ±10°
- シフト移動量 : ±12mm
- 最小絞り : F45
- 絞り羽根枚数 : 9枚 (円形絞り)
- 最短撮影距離 : 0.486m
- 最大撮影倍率 : 0.5倍
- フィルター径 : 82mm
- 最大径 : 88.5mm
- 全長 : 139.1mm
- 重さ : 約1,110g