調理の時に出る野菜くずや卵の殻、お茶の出し殻やコーヒーのかすを処分する時、三角コーナーは大活躍。でも、三角コーナーを置くとシンクは狭くなるし、ちょっとでも掃除をサボるとニオイやヌルヌルが発生するため、メンテナンスも大変ですよね。そこで今回は、三角コーナーを使わずに生ごみを処理する方法を探ってみました。
筆者宅のシンクは、横約65cm×縦約40cm。使用している三角コーナーは、底辺約20cm×高さ約14cm。置いてもそれほど窮屈には感じない大きさなのですが、思い切って三角コーナーをとってみることにしました。撤去してみると、これまで三角コーナーが占めていた場所がすっきり! とても広々と見えます。
チラシや新聞紙で作った袋を使用する
まず最初に、紙製の袋に生ごみを入れる方法を試してみました。袋は、チラシや新聞紙などを使えば簡単に作れます。特に新聞紙は吸水性もあり、脱臭効果もあると言われているため、水分が多いごみやニオイが気になるごみの処分にオススメです。袋の作り方は、自立するタイプのものや筒形のものなど、ネットで様々なタイプのものが公開されているので、好みの形のものを作るといいでしょう。
紙の袋は水に濡れないように、シンク脇の水が当たらない場所に置きました。野菜の皮などはそれほど水分を多く含まないので、そのまま袋の中に捨てていきます。水分が多いお茶の出しがらなどは、よく水を切って捨てるのがポイントです。新聞紙やチラシは二重にして作ると、紙が水に濡れ、破れてしまうのを防ぐことができます。
ひとつの袋は朝・昼・晩など、調理が終わる度に使い切るようにしました。水分がそれほど多くない生ごみの場合、袋を折りたたんでそのままゴミ箱に捨てましたが、水分がある場合は、ビニール袋などに包んで捨てるといいでしょう。
・手軽さ……★★★★☆
・ニオイ……★★★★☆
・処分のしやすさ……★★★★☆
紙製なので、水分に弱いという点が一番のネックかもしれません。水分の多い野菜やフルーツ、肉や魚を調理する時は、袋が一重だと紙が水分を含み、底が抜けてしまうことがありました。また、すぐに使うことができるように、あらかじめ紙袋を作っておかなければならないというのも、忙しい人にとっては面倒に感じる点かもしれません。
ゴミ箱に捨てる時は、袋ごと折りたたむだけなので、とても手軽です。また、ごみの水分を紙が吸収してくれるせいか、ニオイもそれほど気になりませんでした。
プラスチック製の小さな容器を使用する
次は、水に強いプラスチック製の容器を試してみました。食品トレイや豆腐の容器を使ってもいいと思います。
置き場所は、ごみが水に当たらないようにシンクの脇にしました。プラスチック製なので、水に濡れたシンクの上にも置くことができます。下ごしらえの際、まな板の近くに容器を寄せれば、すぐに野菜くずや調理の際に出たごみを捨てることができて便利でした。
ごみは調理が終わるごとに、そのままビニール袋に入れるか、新聞紙やチラシなどに包んで処分します。水分が多いごみの場合は、紙に包んだ方がニオイの発生も防げるかもしれません。
容器は調理が終わるたびに軽く洗い、シンク脇などに置いて次回使用するまで乾燥させておきます。容器が小さいため洗う手間もそれほど感じませんでした。
・手軽さ……★★★★☆
・ニオイ……★★★★☆
・処分のしやすさ……★★★★☆
プラスチック製なので、水分が多い素材のゴミを捨てるのに適していると思います。最後に容器を洗う手間はありますが、ヌルつきが発生する前に軽く洗い流すだけ。三角コーナーのように凹凸がないので汚れもたまりにくく、メンテナンスがしやすいと感じました。ただし調理中、うっかりシンクの中に放置してしまうと、蛇口からの水はねなどで容器に水がたまってしまうこともあるので、水がかからないように置き場所に注意した方がいいでしょう。
ビニール袋を使用する
最後に試したのは、スーパーなどで魚や肉のパックを購入した時にもらえる薄いポリ袋や、小さめのレジ袋を代用するという方法です。
水に強い素材のため、シンクの中に置いてその中に生ごみを入れました。多少、水分の多いごみでも入れることができます。ビニール袋には穴を開けていないため、蛇口からの水はねなどで中に水が溜まってしまうこともありますが、袋の入り口をあらかじめ折りたたんでおけば、水の侵入が防げます。
・手軽さ……★★★★☆
・ニオイ……★★★☆☆
・処分のしやすさ……★★★★★
生ごみを処分する時は、袋を閉じてそのままゴミ箱に入れるだけなので、一番手軽だと感じました。ただ、水分が多いごみの場合、ニオイが他の方法よりも気になる場合もありました。薄いポリ袋は野菜の切れ端や魚の骨など尖った部分から裂けてしまうこともあり、袋を持ち上げた時に裂け目からごみがこぼれ出ることも。
まとめ
三角コーナーを使わずに過ごすこと1週間。特に不便を感じることなく検証は終わりました。この検証を通し、筆者自身、最も使いやすいと感じたのは、プラスチックの容器を使って生ごみを処分する方法です。
水分や油分に強く強度もあるため、ビニールや紙の破れを気にすることなく使えます。スイカやメロンの皮、サンマなど焼き魚の骨は、容器からはみ出してしまうので別に処分する必要がありますが、豆腐1丁が入る大きさであれば、調理1回分の生ごみを処分するのに十分な大きさではないでしょうか。
気になるニオイは、吸湿・消臭作用のある重曹を使うことで軽減させることができます。ビニール袋や新聞紙の上に置いた生ごみの上に、重曹を振りかけてからごみ箱の入れるようにしましょう。
これまで、汚れたお皿をシンクに溜めてはよくないと思いながらも、お皿洗いをサボってしまうことがありました。しかし、三角コーナーを使わない間は、シンクが視覚的にスッキリしており、「汚したくない」という心理が働くのか、使い終わったマグカップやお皿をシンクの中にそのまま放置することがなくなりました。シンクに汚れ物をためがちな人は、三角コーナーを撤去してみると、気持ちに変化が生まれるかもしれません。