説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『「うっかりWi-Fi切断」による通信費増加を防ぐ方法は?』という質問に答えます。

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ご質問の「うっかりWi-Fi切断」とは、自宅など無料で使えるWi-Fiアクセスポイントに接続していたつもりが、いつの間にか切断されていることでしょうか? 確かに、頻繁にあるとはいいませんが、ときどき出くわしますね。

この問題のもっとも適切な対処法は、iPhoneを使う前に、画面上部のステータスバーにWi-Fiマークが点灯していることを確認することです。プリミティブな方法に聞こえるかもしれませんが、データ通信の流路がモバイル回線でないことは確実なわけで、しかも画面を一瞥するだけで通信費増加予防という目的を果たせます。

とはいえ、ついステータスバーの確認を忘れてしまうということもあるでしょう。Wi-Fiの状態が芳しくなく、確認してからほどなく勝手に切断されてしまったということもあるかもしれません。

より万全を期したいというのであれば、アプリのモバイルデータ通信を禁止しておくことをお勧めします。禁止しておけば、Wi-Fiに切断していないときはデータ通信が不能になるため、動画ストリーミングがモバイル回線経由で行われるような事態は防げます。

アプリのモバイルデータ通信を禁止するには、『設定』→「モバイルデータ通信」の順にタップし、「モバイルデータ通信を使用」欄にある対象アプリのスイッチをオフ(緑→白)に切り替えます。これで、以降そのアプリでデータ通信を必要とする機能が動作しても、Wi-Fiに接続していないかぎりデータ通信は発生しません。逆にいえば、モバイル回線しか利用できないときはデータ通信を必要とする機能が使えなくなるわけですから、アプリの機能や用途を認識したうえで設定を行いましょう。

データ通信量が多いアプリを「モバイルデータ通信禁止」にしておけば、うっかりWi-Fi切断による通信費増加を防げます