東武鉄道は現在、東上線にゆかりの深いロックバンドKEYTALKとのコラボレーション施策「夏フェスティバル♪ KEYTOBU」を実施している。その一環で、8月26日に東上線で臨時列車「KEYTOBUトレイン」が運行されることになり、これに合わせてKEYTALKのメンバーが池袋駅の1日駅長に就任。池袋駅にて1日駅長イベントが行われた。
「KEYTOBUトレイン」に使用された車両は50090型。予定の10時36分を少し過ぎたころ、「KEYTOBU」のヘッドマークを掲げた列車が池袋駅5番線ホームに入線した。50090型はおもに東上線の座席指定列車「TJライナー」に使用される車両である。
列車が入線した後、KEYTALKのメンバーがホームに現れると、事前に申し込んだファン約360名から歓声が上がった。列車の前で、初めに池袋駅長の小林健氏からKEYTALKのメンバーへ1日駅長の任命書を授与された。
メンバーの小野武正さんは、「学生時代にお世話になった東上線。1日駅長に任命されて光栄です」とコメント。制服を着て「背筋が伸びる」と感じたという。寺中友将さんは「きょう1日、これからの人生も安全運転で」と話し、ファンらの笑いを誘った。
10時59分ころ、メンバーが「KEYTOBUトレイン」に乗り込む。駅長が車外で、メンバーが車内でそれぞれ敬礼した後、駅長による出発進行の合図とともに、「KEYTOBUトレイン」は11時2分ころ、池袋駅を発車した。なお、50090型の車内はロングシートの状態になっていた。「KEYTOBUトレイン」は川越駅まで運行され、車内ではメンバーとファンとの交流会が行われたという。
「KEYTOBUトレイン」の運行の他にも、「夏フェスティバル♪ KEYTOBU」と題した今回の施策で、東武鉄道はKEYTALKとさまざまなコラボレーションを行っている。
メンバーゆかりの地を「聖地」とし、柳瀬川駅・上福岡駅・川越駅・鶴ケ島駅・森林公園駅の計5駅の発車メロディーをオルゴール調にアレンジしたKEYTALKの楽曲に変更。これらの駅に加え、池袋駅・朝霞台駅の計7駅を巡る「KEYTOBU聖地巡礼スタンプラリー」も実施している。スタンプラリーの用紙には、メンバーとゆかりの地との関係が記され、とくに川越周辺は多くの場所がゆかりの地として紹介されている。