説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『迷惑なフリーダイヤル、なんとかなりませんか?』という質問に答えます。
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iPhoneでは、いわゆる迷惑電話など好ましからざる着信を拒否できます。iOS 7のとき追加された着信拒否機能は、『連絡先』に登録された人物をブロックすることで、以降その相手からの電話やメッセージ、FaceTimeの着信を拒否できます。
いちどもかかってきたことがない番号を拒否(ブロック)する場合には、契約している携帯電話会社とオプション契約を結ぶしかありませんが、着信履歴がある番号はiOSの機能で拒否できます。『連絡先』に登録されているかどうかは問題になりません。
フリーダイヤルといえば、着信を受けた側が通話料を負担するサービスで、おもに企業が消費者からの問い合わせのために実施していますが、残念ながら近年では迷惑電話にも使われています。0120から始まる番号はフリーダイヤルという世間の認知度は高く、通話料もかからないのでつい応答してしまうのでしょう。
フリーダイヤルを個人の電話番号として使うことはまれですから、『連絡先』に登録がない番号をどうやって迷惑電話と判定するかと考えそうになりますが、心配はいりません。現在のiOS(iOS 10)では、着信履歴さえ残っていれば着信拒否の対象になりえます。
操作はかんたん、『電話』アプリの履歴画面でフリーダイヤルの情報を表示し(その番号の「i」ボタンをタップ)、現れた画面で「この発信者を着信拒否」→「連絡先を着信拒否」をタップすればOKです。怪しいフリーダイヤルからの着信があった場合には応答せずにやり過ごし、呼び出しが終わったあとに着信拒否の手続きをとればいいのです。
ただし、敵もさるもの、着信拒否したからといって万事解決とはなりません。先方が固定電話など他の情報を持っていても不思議ではありませんから。実際、筆者のiPhoneにかかってきたフリーダイヤルを着信拒否したところ、その直後自宅の固定電話に同じ番号からの着信がありました……いたちごっこは続きそうです。