TPC マーケティングリサーチは8月24日、ドクターコスメ市場に関する調査結果を発表した。調査期間は2017年5月~8月、ジャンルはメイクアップ、ヘアケア、ボディケア、スキンケア、対象企業は20社。
企業別シェア1位はドクターシーラボ
2016年度のドクターコスメ市場は前年度比4.1%増の835億円と、過去最高を更新。インバウンド需要が引き続き好調で、ピークの2012年度(812億円)を4年ぶりに上回った。2017年度の市場は870億円(同4.2%増)にのぼる見込み。
企業別シェアをみると、ドクターシーラボが341億円(構成比40.8%)で1位。次いで資生堂が71.5億円(同8.6%)、ロート製薬が69億円(同8.3%)、ピエールファーブルジャポンが68.5億円(同8.2%)と続き、上位10社が全体の約8割を占めた。
1位のドクターシーラボは、主力の「シーラボ」では「アクアコラーゲンゲルエンリッチリフトEX」などが好調だったほか、毛穴対策の「ラボラボ」がインバウンド需要を獲得し大きく伸びた。このほか、タカミは前年度比30.0%増、日本ロレアルは同21.4%増、ビービーラボラトリーズは同36.4%増と、大幅伸長を記録した。
ブランド別シェアは、「シーラボ」が310億円(構成比37.1%)でトップ。次いで「アベンヌ」(ピエールファーブルジャポン)が68.5億円(同8.2%)、「dプログラム」(資生堂)が55億円(同6.6%)と続いた。このほか、「ラボラボ」は前年度比95.2%増と大きく伸びている。