お笑いコンビ・トータルテンボスの大村朋宏と藤田憲右が23日、都内で芸歴20周年記念「20年のいたずら」記者会見を開催。コンビ解散危機が「1度だけあった」を明かした。

トータルテンボスの藤田憲右(左)と大村朋宏

1997年4月にNSC(吉本総合芸能学院)東京に3期生で入学し、コンビを結成したトータルテンボス。会見では、この20年の間に解散危機が一度あったことを告白。まだバイトをしていた結成3、4年の頃、大村が「この先食える自信もないし、もう見切りつけて辞めるのも手だ」と辞めると言い出し、藤田は「お金じゃなくてロマンだ! 男だったら勝負したい!」と辞めたくないと反対したという。

そして、よしもとの社員に1年という期限つきでもう1年だけやってみないかと言われ、継続することに。藤田は「そのときに漫才を始めたんです」と明かし、「漫才始めて、漫才の楽しさがあって今に至る。漫才に助けられた感じはありますね」としみじみ。大村は、ピンでの活動を考えたのか聞かれると、「ピンは1回も考えたことない。藤田があって僕の笑いが生きると思っているので、ピンは絶対ない」と断言した。

その解散危機の際、大村が「(藤田)一人で(芸人)やってもいいけど、一緒に辞めるんだったらマグロ漁船乗ろうぜ」と驚きの提案をしたことも明らかに。藤田は「マグロ漁船魅力あったので、ありだなって! 五分五分で悩んだんですけど、やっぱりお笑いに」と笑いながら当時の心境を語った。

解散危機をきっかけに漫才を始め、2004年に「M-1グランプリ」で初めて決勝進出を果たし、2007年には見事準優勝。大村は「M-1がまたこっちに引き戻してくれた」と感慨深げに語った。

今年4月には大村の不倫騒動があったが、藤田も「笑いに変えていこう」と2人の絆は変わらず。9月9日からは「トータルテンボス20周年 全国漫才ツアー2017『YAGYU』」を全国19会場20公演で開催予定。大村は「笑いという道で20年やっている男たちの集大成をぜひ見に来てほしい。"いたずらVTR"も相変わらず愛くるしい藤田をお届けできているので、確認していただれば」と呼びかけ、藤田も「お笑いを見たことない人にもわかりやすいと思う」とアピールした。