俳優の市村正親が22日、都内で行われたミュージカル『屋根の上のヴァイオリン弾き』製作発表記者会見に、鳳蘭、実咲凜音、神田沙也加、唯月ふうか、入野自由、広瀬友祐、神田恭兵と友に登場した。
同作は1964年にブロードウェイで初演され、トニー賞ミュージカル部門の最優秀作品賞など7つもの賞を獲得。日本では1967年に森繁久彌により初演を迎え、今回が日本初演50年の節目となる。帝政ロシア時代の寒村で酪農業を営むユダヤ人一家の父親・テヴィエ(市村)と、妻・ゴールデ(鳳)、そして娘たちの結婚をめぐる家族の物語が描かれる。
同作の魅力について、市村は「ユダヤ人のいろんな家族の問題とか人種の問題とか人間の問題とか内容が非常に豊富で、作品として素晴らしい出来になっているのと、音楽がいい」と説明する。鳳も「三大要素であるドラマ、曲、ダンス全てが揃ってる。だからこそ世界に残ってる名作なんだと思います」と魅力を表した。
宝塚歌劇団退団後初ミュージカルとなる実咲は「素晴らしい作品と共演者の方々とご一緒させていただけること、全てが新鮮で学ぶことばかりなので、殻を破りたいと思いお受けしました」と新たな一歩を踏み出す。神田沙也加は「いつもポスターを見ていたので、まさか参加させていただけるとは」と驚き、唯月も「頑張らないとという気持ちでいっぱいでした」と名作へのオファーに気を引き締めた。
前回と違う役で舞台に立つことになる入野は「前回は経験も浅かったこともあり、自分がやるということに一生懸命すぎて作品を掘り下げることができなかった」と反省。声優、俳優としても経験を積み「もっともっと役や作品に対して、深く深く掘っていけるなと思ったので、ぜひやらせてくださいとお答えしました」と心境を語る。広瀬は「市村さんとご一緒できることを嬉しく思っています」と喜び、神田恭兵は「稽古から一瞬も逃さずに、僕だけのフョートカを築き上げたい」と意気込んだ。
ゴールデンコンビと言われる市村&鳳だが、鳳が「絶対に男は浮気するけど、絶対しない男を上げろと言われたらいっちゃん(市村)だと思います」と太鼓判。「だって(篠原)涼子ちゃんより素敵な女性を探さなきゃいけない」と語ると、市村は照れた様子に。「『屋根の上のヴァイオリン弾き』の会見だから……」と鳳と手をつないで見せ、和気藹々と”夫婦漫才”を繰り広げた。
東京公演は日生劇場にて12月5日~12月29日。また2018年1月から2月にかけて、大阪公演、静岡公演、名古屋公演、福岡公演、埼玉公演が行われる。