米カリフォルニア州アナハイムで7月14日~16日の3日間開催された"ディズニー最大のファンイベント"「D23 Expo」へ行って参りました! その第3弾のレポートは、世界のディズニー・パークスの最新情報です! 第1弾レポートでお伝えした『スター・ウォーズ』ランド=「Star Wars: Galaxy’s Edge」以外にも、ディズニー/ピクサー映画をテーマにした"フェスティバル"や新エリア、マーベル映画のスーパーヒーローで構成するエリアなど、近い将来世界中のディズニー・パークスが大きく変わる! その最新情報をお届け!
ウォルト・ディズニー パーク&リゾート部門のプレゼンテーションでは、チェアマンのボブ・チェイペック氏のほか、ジョン・ラセター氏も登場! 最後にはミッキーマウスを筆頭にディズニーの仲間たちも駆けつけ、にぎやかで楽しいパネルでした。その講演で披露された順番と少々異なりますが、世界のパークスごとに最新情報を整理してみましょう!
ピクサー推しがすごい!「カリフォルニア ディズニーランド・リゾート」編
カリフォルニア ディズニーランド・リゾートには、地球上で最初のディズニーランドのディズニーランド・パーク(以下DL)と、カリフォルニアをテーマにしたディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー(以下DCA)という2つのパークがあります。まずディズニーランド・パークでは第1弾でお伝えした『スター・ウォーズ』ランド=「Star Wars: Galaxy’s Edge」に加えて、「ピクサー・フェスト」(2018年夏頃登場予定)というディズニー/ピクサー映画をテーマに“フェスティバル”を期間限定で開催します。ここではピクサー映画の人気キャラクターとのグリーティングやエンターテインメントなどが楽しめ、現在DCAで公演中の「ピクサー・プレイ・パレード」がDL側に移動して開催することになりました。
それに連動してデイパレードがなくなるDCA側では、惜しまれつつも終了した大人気パレード、「ペイント・ザ・ナイト・パレード」が復活を遂げることに! あの2015年に開催したDL開園60周年イベント「ダイヤモンド・セレブレーション」でアナハイムにも登場した「ペイント・ザ・ナイト・パレード」の復活に会場で大きな拍手が起こっていました。
また、同じくDCAでは、「ピクサー・ピア」(2018年夏頃登場予定)というエリアの変更が入ります。既存のパラダイス・ピアでは夜の大人気エンターテインメントショー「ワールド・オブ・カラー」が開催中ですが、そのラグーンに隣接する同エリアでは、『Mr.インクレディブル』や『インサイド・ヘッド』、『トイ・ストーリー』などのディズニー/ピクサー映画の世界が楽しめるエリアに。そこに行くだけでピクサー作品を感じるエリアかも!
また、オープン日は未定ですが、新アトラクション「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:ミッション・ブレイクアウト!」でも大人気のガーディアンズ・オブ・ギャラクシーに、スパイダーマンとアベンジャーズが合流してスーパーヒーローの世界を体感しちゃう新エリア、“スーパーヒーローのエリア”が誕生することも発表に。同アトラクションの近くには、あのマークのマンホール(?)も登場するなど、現時点でも布石はバッチリです!
2021年の開園50周年に向けて続々!「フロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート」編
フロリダ州オーランドにある「フロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート」では、2021年の開園50周年に向けて主に3つのパークと、リゾート全体、およびそのトランスポーテーション関連で大きな変化があります。4つに分けて、順を追って整理しましょう。
まずは現在、『スター・ウォーズ』ランド=「Star Wars: Galaxy’s Edge」を建設中のディズニー・ハリウッド・スタジオでは、2018年の夏! 「トイ・ストーリーランド」がオープンする予定です。これは「D23」よりも前に発表がありましたが、ゲストがおもちゃになった気分で楽しめる新テーマランドの「トイ・ストーリーランド」では、初登場となるアトラクション「エイリアン・スワーリング・ソーサー」と、旋回するアトラクション「スリンキー・ドック・ダッシュ」の2つが登場します。「エイリアン・スワーリング・ソーサー」は、映画の中でアンディがピザ・プラネットでもらったおまけのおもちゃセットをイメージしているそうで、ディズニー・ハリウッド・スタジオの目玉にもなり得そうですね!
また、同じくディズニー・ハリウッド・スタジオでは、「ミッキーとミニーのランナウェイ・レイルウェイ」(オープン日未定)が登場します。これはライドスルータイプのアトラクションで、ゲストを初期のミッキーマウス短編アニメーションの世界へと誘うというもの。最新のテクノロジーを駆使して二次元のアニメーションの世界をかつてないレベルで再現するそうで、会場内もどよめいていました。この開発に伴い、「グレート・ムービーライド」という現行のアトラクションがクローズすることになり、それを惜しむファンもいました。
続いて、マジックキングダム・パークでは大きく2つの最新情報が。まず驚いた新情報が、『トロン・レガシー』がテーマのアトラクションが2021年にオープンします。あの上海ディズニーランドで大好評のアトラクションが、トゥモローランドのスペース・マウンテン近くのニューエリアにオープンするそうで、映画『トロン:レガシー』の世界をバイク型のローラーコースターで駆け抜けるスリル満点のアトラクションが、マジックキングダム・パークでも楽しめることに! オープン日は後日発表予定なので、注目してください。
もうひとつは、「ライブ・エンターテインメント・シアター」がオープンします。あのウォルト・ディズニーが暮らしていたカンザスシティの1920年代のアイコニックな劇場、ウィリス・ウッド・シアターをモチーフにしたライブ・エンターテインメント・シアターになる予定で、エントランスを抜けたメインストリートUSAにオープンする予定。オープン日や何を行うかは後日発表予定だそうで、もしかすると開園50周年に合わせているかもです。
そして、今年で開園35周年を迎えるエプコットも、大きく変わります。まず、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』がテーマのアトラクションが、フューチャー・ワールドに誕生します。これは2021年のリゾート50周年に向けてオープンするそうで、これに伴って、現行の「エレンのエナジー・アドベンチャー」が2017年8月13日にクローズします。
同じく2021年のリゾート50周年に向けて、フランス館に『レミーのおいしいレストラン』がテーマのアトラクションが誕生します! ゲストはねずみのレミーのサイズになって、映画に出てくるレストラン“グストー”のキッチンをライドに乗って冒険するという4Dアトラクションになるそうで、これも正確なオープン日こそ未定ですが、とても楽しみです!
もうひとつは、新しいレストラン。宇宙をテーマにした新レストランが、「ミッション:スペース」に隣接して登場するそうです。テーブル・サービスのスタイルのレストランだそうで、ゲストを上空の旅へと誘うのだとか。オープン日や詳細は後日発表になるそうです。
山手線の内側の1.5倍! 「フロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート」移動編
とにかく広大な敷地を誇る「フロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート」では、そのリゾート&トランスポーテーションについても進化が必要なようで、前回お伝えしたように『スター・ウォーズ』がテーマのホテルなど、さまざまな発展が発表になりました!
まずはすでに話題になっている「ミニー・バン」。これはゲストが自分のスマートフォンから自分専用のバンを手配できるサービスのことで、ディズニーキャストがリゾート内を運転して希望の場所へ連れていってくれるサービスのこと。現地に行くと分かりますが、徒歩での移動はまず無理なことと、シャトルバスも充実してはいますが、急を要する際には自分専用のバンを手配できるサービスは超便利! これは利用したいゲストも多そうです。
たくさんのホテルがある「フロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート」ですが、15番目のディズニー・バケーション・クラブのリゾート施設として、「ディズニー・リヴィエラ・リゾート」がエプコット近くのエリアに建設予定だそうです。なんでもルーフトップ・レストランも作るそうで、そこではエプコットとディズニー・ハリウッド・スタジオの夜のショーが楽しめちゃうとか! オープン日は後日発表ですが、早くも人気が出そう!
また、リゾート内での新たな交通手段として、「ディズニー・スカイライナー」が登場します。ゲストは鳥になったかのように上空から「フロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート」を見渡せるようで、会場内での反応も大きかったです(笑)。エプコットとディズニー・ハリウッド・スタジオと4つのホテル(ディズニー・アート・オブ・アニメーション・リゾート、ディズニー・ポップ・センチュリー・リゾート、ディズニー・カリビアン・ビーチ・リゾート、新しくオープンするディズニー・リヴィエラ・リゾート)を結ぶ巨大交通手段になりそうで、運行開始日は後日発表予定。一度は利用してみたいですね。
クルーズに1隻追加、25周年のパリにマーベルがテーマのホテル誕生!
そのほか一度は乗ってみたいディズニー・クルーズラインに、新たに一隻誕生することも発表に。また、現在開園25周年イベントで沸くディズニーランド・パリに、マーベルがテーマのホテルが新たに誕生することが分かりました! ここではスパイダーマンをはじめ、アイアンマンやアベンジャーズなどのマーベルのヒーローの要素を加味したホテルになるそうで、スクリーンには「Disney’s HOTEL NEW YORK THE ART OF MARVEL」の文字が! どうやら全世界的に、マーベル関連の施設やアトラクションが本格的に誕生することに。チェイペック氏もセレモニーなどでことあるごとにマーベルをアピールしていましたよね!
おや!? 我らが東京ディズニーリゾートはどうなる!? このエキスポが、日本に!
さて、最大の注目である我らが東京ディズニーリゾートの最新情報が今回の「D23 Expo」ではまったく出なかったので、これは……と思いましたが、どうやら2018年2月10日~12日、東京ディズニーリゾートで開催する“究極のファンイベント”「D23 Expo Japan 2018」に発表の場が移ったのかもしれません。すでに「美女と野獣エリア」など大規模開発エリアの構想の一部は発表になってはいますが、東京ディズニーシーのほうでの最新情報などが飛び出る可能性は大いにあります。「D23 Expo Japan 2018」のチケットの抽選販売は8月23日(水)にスタートするそうなので、興味がある方は参加してみてください!
■著者プロフィール
鴇田崇
映画&ディズニー・パークスを追うフリーライター。年間延べ250人ほどの俳優・監督へのインタビューと、世界のディズニーリゾートをひたすら取材しまくる。ジョン・ラセター、アラン・メンケン、キャスリーン・ケネディ、バイロン・ハワード、ティム・バートンなど、ディズニー映画関連人物のインタビュー経験も豊富。世界のディズニー・パークスでは東京だけでなく、アナハイムも偏愛している。
instagram→@takashi.tokita_tokyo