トルコライスをご存じだろうか? トルコライスは長崎県発祥で、色々な料理が1枚の皿に盛られたボリュームたっぷりの洋食だ。東京でおいしいトルコライスを食べられる店があると聞き、訪ねることにした。
最寄りは東京メトロ「四谷三丁目駅」と都営新宿線「曙橋駅」。新宿まで歩ける距離で車通りも多い街だが、落ち着いた雰囲気のオフィス街だ。「四谷三丁目駅」からは4番出口から大門通りを2~3分歩く。ゴリラの絵が目印の白いタイルが張られたビルの2階に、噂の「ゴリラ食堂」(東京都新宿区)があった。
店内には、似顔絵や格闘技のポスターが壁一面に貼ってある。男性客が多く、訪れた日はほぼ満席状態。カウンターには1人で食事しているビジネスマン風の男性と夫婦がおり、テーブル席は15名位の宴会のグループと学生5人組が座っている。早速、気になる「トルコライス」(税込900円)を注文してみよう。
運ばれてきた皿は彩りが豊かで、こぼれそうな量の料理が盛られていた。1つ1つ見ていくと、ご飯の上にナポリタン、トンカツ、ハンバーグ、サラダが一同に集合している。どれも飛びつきたくなるようなメニューだ。
ご飯は焼き飯のように見えて、実はカレーピラフ! カレーピラフを食べたのはいつ頃だろう? 本当に久し振りだ。カレーの辛みは抑えてあり、ドライカレーよりもまろやかな味だった。カレーピラフを提供するという発想が懐かしくも新しい印象だ。
ナポリタンは、トマトの酸味をきかせたさっぱりとした味。具が入っていないシンプルな作りなのに、後を引く味わいだった。トンカツは等分にカットした一枚肉で、カリカリとした衣に包まれている。下味が付いているが、ソースがかかっていても濃さを感じずに食べられるのもうれしい。
デミグラスソースのかかったハンバーグは、ボール型でゴロっとしており目を引かれる。大きめに切ってフォークに刺して豪快にいただくのがオススメだ。サラダは、キャベツの千切りと貝割れ大根を混ぜ合わせられていて、さっぱりとした味が口直しに打ってつけだろう。どれも主役級のメニューが盛られたこの「トルコライス」。1種類ずつ食べてもよいが、サラダ以外は混ぜて食べてもおいしそうなので、それはまた次回の楽しみに取っておく。
プラス料金で、味噌汁や豚汁を付けることもできる。大盛りも可能。肉好きの方にはもってこいで、口にかき込みたくなる料理である。ボリュームのわりに、値段が安いのも魅力の1つだろう。また、アラカルトが豊富で、飲むより食べることをメインにしている店舗のようだ。店舗によると、貸し切り営業の予約が入ることもあるとのこと。来店する場合は、事前に確認したほうがいいかもしれない。
●information
ゴリラ食堂
住所: 東京都新宿区舟町5-8 舟町5番ビル2階
営業時間: 11時30分~15時
18時~24時
定休日: 年中無休