ジャーナリストの池上彰が、13日に放送されるテレビ東京系日曜ビッグバラエティ『池上彰の戦争を考えるSP第9弾 ~“特攻”とは何だったのか?~』(19:54~21:54)についてコメントを寄せた。

左から池上彰、宮崎美子

同番組は、2010年から「戦争を考える」シリーズとして放送されている特番。第9弾となる今回は、太平洋戦争末期に日本軍が繰り出した「特攻」を徹底検証する。元特攻隊員の証言を得て、戦争の真の姿や特攻から得られる教訓をどう生かしていけばいいのかを伝えていく。ゲストとして八千草薫、峰竜太、宮崎美子、パックン、小島瑠璃子が出演する。

池上と宮崎は特攻隊の出撃基地があった鹿児島県知覧知覧を訪ね、目を赤くしながら特攻隊員たちが残した数々の遺書を紐解いていく。23歳の若者が婚約者に残した手紙には「あなたは過去を忘れ、将来に生きて」「会いたい 話したい 無性に」と心の叫びが綴られていた。また、インタビューを受けた91歳の元特攻隊員は「志願じゃない。純然たる命令だった」と語り、「今伝えなければ、残すことができない」という思いに迫る。

さらに2人は広島県呉市の大和ミュージアムを訪れる。日本の最高技術を結集し建造された、史上最大の戦艦大和の最後の出撃は、実は「海上特攻」だった。一体どんな作戦だったのか、その最後はどのようなものだったのか、元乗組員の証言と共に解説する。

池上彰コメント

私達日本人にとって、8月というとやはり戦争の事を考えざるを得ない季節ですよね。そして戦争を知る人がどんどん少なくなってくると、何かこう、戦争を美化する、そういう動きがあるんですね。ところが、今、特攻隊の生き残りの人達が次々に声を上げています。そして「特攻隊は決して美化できるようなものではない」と、おっしゃっているんですね。戦争を美化するような動きに対して、「いやいや、本当の戦争を知ってほしい」と、多くの人が今、思うようになったのではないかと思うんです。そういう人達の話を今こそ聞く必要があるのかな、そういう意識を持ってこの番組を作りました。どうぞご覧ください。