カシオ計算機は、コンパクトかつスタイリッシュなデザインが特徴のデジタルピアノ「Privia(プリヴィア)」シリーズから、「PX-870」を2種、「PX-770」を3機種発表した。推定市場価格は、PX-870が95,000円前後(税別)、PX-770が75,000円前後(税別)だ。
PX-870はブラックウッド調とオークウッド調の2種で、発売日は9月29日以降順次、PX-770はブラックウッド調、ホワイトウッド調、オークウッド調の3種を用意し、発売日は8月29日。
PX-870は、弾いた鍵盤による共鳴音の違いを表現する「ストリングレゾナンス」により、88鍵盤それぞれの共鳴音に加えて、単音を弾く時と和音を弾く時のタッチの違いや、和音を弾く鍵の組み合わせによって異なる共鳴の違いまで表現。内部は音の通り道となるスリットに天板を設け、本体内の反射音が楽器内部にこもらず効率よく抜ける構造にしている。また、ボリューム設定に合わせて聴きやすい音質に自動調整する「ボリュームシンクイコライザー」や、ヘッドホン装着時に音の広がりを最適化する「ヘッドホンモード」も備える。
共通の仕様として、打鍵の強弱に応じた音量・音色の変化のほか、発音から消音まで音の時間的な変化も自然に表現する「マルチ・ディメンショナル・モーフィングAiR音源」を搭載。さらに、鍵盤を押してから離すまでの変化をきめ細かく感知するため、センサーを3つ取り付けた。
このほか、オーケストラの生演奏10曲を高音質で録音したデータが入っており、生演奏をバックに演奏できる「コンサートプレイ」や、ペダルによる共鳴効果をシミュレートする「ダンパーレゾナンス」機能も利用できる。詳細な仕様は下図を参照(クリックで全体を拡大表示)。