8月12日にNHK総合で放送する土曜ドラマスペシャル『1942年のプレイボール』(19:30~20:43)の完成試写会が9日、東京・渋谷の同局で行われ、勝地涼、忽那汐里、脚本を担当した八津弘幸が出席した。

左から忽那汐里、勝地涼

TBS系の『半沢直樹』や『ルーズベルトゲーム』などヒットドラマの脚本を手掛けた八津弘幸のオリジナル作品となる同ドラマは、戦前から戦後にかけて日本のプロ野球で活躍した野口明(勝地涼)、二郎(太賀)、昇(斎藤嘉樹)、渉(福山康平)の4人兄弟の物語。戦争という暗い影が落とす中、野球を通して絆を深めて青春を燃やした兄弟たちの姿を描く。

クランクインの2カ月前から、主演の太賀らとともに野球の練習のためにロケ地の名古屋で合宿をし、さらに演出家から一緒に寝泊まりをして欲しいとお願いされた勝地は「10代の頃の地方ロケの懐かしい感じがしたんですけど、『マジか!』という思いはしました。『俺もう30なんだけどな』と(笑)」と戸惑ったようだが、「あの日があったから話ができるようになったし、兄弟がいない時の撮影も思い出しながら撮影できたので良かったです」と満足げ。そんな勝地らが演じた4兄弟についてヒロイン・野口喜美子役の忽那は「私は実際に野球をやっていませんから、見守っていることが多く、太賀さんはじめ、野球のシーンが多かった皆さんは一生懸命されていましたよ。暑い環境の中で一生懸命されていて、その姿が目に焼き付いていて思い出に残っています」と振り返った。

また、年齢が同じの太賀とは14歳の時に初めて仕事をし、それ以来の付き合いという忽那は「初めて会った時から全く変わっていなくて、ものすごく熱くて真面目な方なんです。同い年の役者さんだと意外に撮影の合間にお芝居の話をする機会はないんですけど、撮影の合間にはずっとお芝居の話をしていましたね」と明かし、「今回は主役ですし、背負っていたモノが大きかったと思うので、ものすごく気合が入っていました」と話していた。