アンファーはこのほど、「ニッポン健康意識大調査」の結果を明らかにした。同調査は7月27日~29日、全国の20~69歳の男女4,700名を対象にインターネットで実施したもの。
同調査は、「病気の予防に対する意識」「予防として行っている事柄」「そのきっかけ」「体調が悪いときの対応」「かかりつけ医がいるか」など、自身の考えや県民性を含めた「予防医学に対する考え方」を調査するために実施した。
「健康意識高い県ランキング」の1位となったのは、宮城県(70.9pt)だった。次いで三重県・大阪府(同69.1pt)、滋賀県(68.2pt)、兵庫県・徳島県(同66.4pt)となっている。最下位は、1位の宮城県と同じく東北地方の秋田県(46.4pt)だった。
「健康気にしない県ランキング」では、福島県(24.5pt)に次いで秋田県(22.7pt)が2位にランクインした。3位は岡山県(21.8pt)、4位は長崎県・山口県同(20.9pt)となっている。
「病気予防のためにしていること」という項目別に見ると、最も高い項目は「食生活に気をつけている」(45.9pt)だった。次いで「体重・体脂肪・血圧などをチェック」(36.7pt)となっている。
「食生活に気をつける」の項目は、健康意識が最も高い県の宮城県では54.5ptであったが、健康意識が最も低い県の秋田県では40.9ptだった。「体重・体脂肪・血圧チェック 」は宮城県では48.1ptだが、秋田県は31.8pt だった。
体調が悪いときの対処法として、「病院・クリニックにはなるべく行きたくない」と答えた人が最も多い県は、石川県(61.8pt)となった。以下、群馬県(58.2pt)、新潟県(58.2pt)、静岡県(58.2pt)と続いている。
行きたくない理由を聞くと、石川県では「治療費をなるべく払いたくない」(30.9pt)、「いつも混んでいる・またされたくない」(26.5pt)が多かった。最も「治療費をなるべく払いたくない」と回答した割合が高いのは、山口県(41.4pt)で、「いつも混んでいる・またされたくない」と回答した人が多いのは神奈川県(36.5pt)だった。
「病状にかかわらず同じかかりつけ医に行く」という項目では、最も「治療費をなるべく払いたくない」という理由が多い山口県が、島根県と同率の53.8ptで1位となった。次いで岐阜県(49.0pt)、富山県(48.3pt)となっている。病院数で第1位の東京都(30.5pt)は36位、健康意識ランキングNo.1の宮城県(26.4pt)は45位だった。
「病気に対する不安がある」という項目では、最も不安を感じているのは北海道の20.9pt、次いで三重県の20.0pt、神奈川県・新潟県の18.2ptだった。三重県は「健康意識高い県ランキング」でも2位で、病気と健康に対する意識が高いことがわかった。
また、不安を感じる病気のトップは「歯周病」、女性では「乳がん」が1位だった。不安を感じたきっかけは「健康診断・人間ドック」が圧倒的に多い。不安を感じている人ほど、健康によいことを実行しており、病院に行く意識も高いことがわかった。