俳優の高杉真宙と葉山奨之が、テレビ東京系ドラマ25『セトウツミ』(10月スタート 毎週金曜24:52~)でW主演を務めることが8日、わかった。

左から高杉真宙、葉山奨之

此元和津也原作の同名漫画を元に、高杉演じるインテリメガネの”内海”と葉山演じる元サッカー部のお調子者”瀬戸”、2人の高校生が関西弁でしゃべるだけ、という作品。2人の会話劇に、それぞれ思いを寄せる女子高生や同級生、先生やヤンキー、謎のバルーンアーティストも登場して、内海と瀬戸の放課後を彩る。

2016年に菅田将暉&池松壮亮が映画化。「是非ドラマ化を!」の声に応え、新しいエピソードを盛り込んで、連続ドラマとして生まれ変わる。映画では登場しなかったハツ美、田中、馬場、ゴリラ先生など、原作でも人気のキャラクターが登場するという。

同局 小林史憲プロデューサーは「高校生2人がただ“喋るだけ”……シーンも変わらず動きもない。そんな会話劇を連続ドラマにするという、まさにテレ東ならではの無謀な企画」と同作を語る。主演の2人を「ノリに乗っている」と表し、「現在連載中の最新エピソードもふんだんに盛り込みながら、ドラマは衝撃的な結末に向けて展開していきます」とアピールした。

高杉真宙コメント

もともと原作を読ませて頂いていて、以前から「何だ? この会話だけでほとんど何もしていなくて場所も固定なのに面白い漫画は!!」と思っていました。なので、ファンとしては作品をやらせて頂ける事はすごく嬉しいです。ただ、会話だけでこの面白さまでもっていくというのは、演じる時は難しいだろうな……と思っていたので、こんな風に演じる機会を頂いてすごく緊張します。そして、めちゃくちゃ楽しみです。
内海の性格って少しわかりづらいと思うんです。勉強や親など、いろいろと抱えているものが多いですよね。だからこそ瀬戸との時間を大切に演じたいと思います。
漫画を読みながら僕が爆笑していたように、演技で視聴者の皆さんをそこにもっていけるよう、頑張りたいと思います。まずは大阪弁を必死に練習したいと思います。

葉山奨之コメント

今回ドラマ版のお話をいただけて本当に嬉しいです! 以前、映画化された『セトウツミ』を観てその設定に衝撃が走りました。放課後河川敷に座り、ただただ“喋るだけ”。それなのになぜか2人から目が離せなくなる。原作も1人でクスクス笑いながら、一気に読みました!
映画とはまた新たにキャストも変わり、正直プレッシャーもありますが、それに負けじと、おもいっきり瀬戸を生きれるように頑張ります。漫才みたいな2人のやり取りを壊さずに、瀬戸と内海の空気感を視聴者の方々に届けられればと思っています。漫画を読み、瀬戸は“素直で嘘のつけないいい奴”という印象が僕の中にありました。その要素をうまく自分とリンクさせて、監督とも沢山話し合って、新しい瀬戸を演じられたら良いなと思います。高杉君とは一緒にお芝居をするのが初めてなので、どんな反応が起こるか今から本当に楽しみです。
「セトウツミ」は良い意味でなにも考えずクスクス笑えてスッと観られる作品になっています。金曜深夜に、日々の疲れや嫌な事を忘れて、瀬戸と内海の2人に癒されて欲しいです。皆さんのビタミン剤になれるように頑張ります!

(C)此元和津也(秋田書店)2013