仮想通貨のビットコイン・ブロックチェーン企業であるbitFlyerは8月7日、東京・新宿の「新宿マルイ アネックス」でビットコイン決済サービスを開始すると発表した。今回の取り組みは10月31日までの試験導入で、bitFlyerは同期間にビットコイン決済の有効性を確認する考えだ。
bitFlyerは、今年6月末で60万ユーザーを抱える「国内最大」(同社)のビットコイン取引所。ビットコインの取引だけでなく、家電量販店のビックカメラなどでビットコイン決済サービスを提供してきたが、今回新たに丸井グループと協力。同グループの店舗「新宿マルイ アネックス」での決済サービスの提供を開始した。
8月7日に開催されたメディア向け体験イベントにおいて、bitFlyer 代表取締役の加納裕三氏は、ビックカメラでのビットコイン決済サービスが「予想以上の利用者数だった」とコメント。同じ新宿エリア内に店舗を構えるマルイ アネックスへとサービスを拡大したことを明らかにした。
bitFlyerのユーザーは、昨今女性客が拡大しており、2016年末で数%だった女性ユーザーが「20%弱になった」(加納氏)という。利用者層の80%が女性だというマルイ アネックスでのサービス提供により、更なる女性ユーザーの獲得を目指す考えだ。
今回提供するビットコイン決済の手順としては、専用のタブレット端末に購入品と金額を入力。表示されたQRコードを利用者のスマートフォンでbitFlyerアプリを使い、読み取り・支払いを行う、というかたちになる。支払い自体は数秒で完了するという。
なお、今回のbitFlyerのビットコイン決済サービス導入について丸井グループは「利用客の利便性向上のため、さまざまな決済手段を模索しており、その一環としての提供」だとしている。今回はbitFlyerアプリを使った決済のみの対応だが、10月末までの試験提供で利用者の動向を見て、今後のサービス展開を検討していく考えだ。