東京都、東京都公園協会、ヤマト運輸は8月10日~31日、水上バスを活用した「客貨混載」の実証実験を共同で実施する。
水上バスは、東京都が所有する防災船であり、平常時には公園協会が東京水辺ラインとして旅客運航している。
ヤマト運輸は、手ぶら観光サービスの拡充や、CO2の削減と交通渋滞緩和の取組としてモーダルシフトを推進。また、東京都および公園協会は、災害時に帰宅困難者だけではなく医療器材や救援物資の輸送も円滑に行えることを目指している。同実験は、この3者の方向性が合致し、物資輸送における水上バス活用の可能性を検証するために実施するものとなる。
今回の実験ではその第一歩として、観光で東京都を訪れた旅行者から預かった荷物を水上バスで輸送し、利用者が観光を楽しんでいる間に目的地まで配送することを想定。定期運航中の水上バスで模擬貨物を輸送し、搬入・搬出における所要時間や人員、船内での安全性確保のための人員配置、旅客輸送への影響などを確認する。その後、輸送ニーズとの適合性や課題の抽出を通じて、実現可能性を検証していくという。
なお、実験にあたっては水上バスの利用者の安全面および安定輸送の確保に最大限の注意を払い、万全を期して実験を行うとし、理解と協力を呼びかけている。
実施期間は、8月10日~31日。初日(8月10日)は、搬入:11時02分 墨田区吾妻橋、搬出:11時50分 明石町・聖路加ガーデン前の区間にて実施。以降は時間帯・船着場を変えて適宜実施となる。実施ルートは、浅草(二天門)、墨田区吾妻。