今回もぶっちぎりの映像革命を見せてくれた"アドレナリン分泌工場"こと、スティーブン・スピルバーグ製作総指揮、マイケル・ベイ監督のメガヒットシリーズ最新作『トランスフォーマー/最後の騎士王』(8月4日公開)。いやあ、今回は衝撃的な展開にもしびれた! そこでヒロイン・ヴィヴィアン役を演じた、ミランダ・カー似の美人女優、ローラ・ハドックにインタビュー。

ローラ・ハドック

マイケル・ベイ監督はシリーズのファンを飽きさせないサプライズな展開を用意。トランスフォーマーたちが人知れず人類の歴史に関わっていたことが判明したり、人類の守護神だったオプティマス・プライムが人間に反旗を翻したりと、想定外の物語には思わず前のめりになってしまう。

破壊王のマイケル・ベイといえばアクション映像がすさまじい分、俳優陣にも容赦ない鬼監督として知られる。そんなマイケル・ベイ監督の虎の穴に飛び込んだローラは、出産後すぐに過酷なトレーニングを積み、見事にド派手な体当たりアクションを魅せた!

――最初にマイケル・べイ監督からは、どんなリクエストが入りましたか?

マイケル・べイ監督は撮影前に役者たちを集め「正直に言っておくけど、僕は役者に厳しいよ」と宣言したの(笑)。「君たちには100%以上のものを求めると思うし、特に肉体面では非常にきつい撮影になると思うけどよろしくお願いします」と最初にしっかり言われたので、私も腹をくくってベストを尽くそうと決めたの。

私はアクション自体もやったことがなくて初めての体験だったから、すべてがチャレンジだった。でも、とても痛快で楽しい現場だったわ。

――ダイナミックなアクションに挑まれていましたが、出産後、どんなトレーニングをされたのですか?

出産直後だったからもとのコンディションに戻すこと自体が大変だったけど、素晴らしいパーソナルトレーナーについてもらえたから良かったわ。ピラティス、ヨガ、ボクシング、バレエなど、コアを鍛えるエクササイズを中心にしっかりトレーニングをしたの。

――冒頭でポロをするシーンも印象的でした。

あのシーンは、ヴィヴィアンの強さや負けず嫌いなところなどを象徴する大事なシーンだと思ったから、かなり力を入れてマスターしたの。とにかく撮影が始まってからは、マイケルに「これをやってみろ」と言われたら、常に胸を張って「はい、わかりました。できます!」と言えるように心がけていたわ。

やっぱりマイケル・べイ監督は、私に期待してヒロインに抜擢してくれたのだから、その期待に応えるということがいちばんのモチベーションになっていたの。どんなリクエストを出されてもすぐに対応できるように万全の体制で挑んだわ。

――「NO!」と言ったことは一度もなかったのですか?

もちろんできないこともあったと思うわ(笑)。ただ、マイケルはとんでもない要求を突きつけてくるわけではないし、できないと思っても、トライだけはしてみるという気持ちは常にあった。

――発明家ケイド・イェーガー役のマーク・ウォールバーグのアクションを生で観た感想を聞かせてください。

すごかったわよ。ただただ感心したわ。それに彼はすごくユーモアのセンスもあり、いつも面白く笑わせてくれるすごく素敵な共演者だった。だから最高に楽しい体験ができたの。

――撮影の合間はキャストやスタッフ陣とどんなふうに過ごしたのですか?

キャストやスタッフの大半は子持ちなので、家族の話をすることが多かったわ。自分も含め、セットに子どもを連れてきて撮影している人もたくさんいたので、子どもといっしょに遊んだり、子どもを自慢し合ったりと、互いに子どもの話をすることが多かった。なんといっても9ヶ月近い長い撮影期間を毎日いっしょに過ごすわけなので、キャスト全員が仲良しになったの。

――今回、アクションをやってみて、その楽しさに目覚めたりしましたか?

やってみて完全にとりこになってしまったので、今後ももっとアクションをやっていきたいと思ってる。アクション映画といえば男性中心のジャンルだったけど、少しずつ強い女性が全面的に出てくる作品も出てきたと思う。『ワンダーウーマン』(8月25日公開)も突破口を開いてくれたんじゃないかしら。あれほど強い人間はいないというか、男女関係なく強いものは強いという感じだし。

今後も、男女平等にフィーチャーするアクション大作は増えていくんじゃないかとも思ってる。そういう意味では、女優としてエキサイティングな時代になってきたわ。だから自分の息子に対しても家ではやさしいママだけど、外へ出たらキャリアウーマンとして強い女性であるということをしっかりたたきこんで育てたいと思っているわ。

■プロフィール
ローラ・ハドック
1985年8月21日、イギリス・ロンドン出身の女優。『The Inbetweeners Movie』(11)で映画デビュー。映画、ドラマ、舞台で活躍し、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(14)で注目される。海外ドラマ「ダ・ヴィンチ・デーモン」でも人気を博す。

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