女優の真木よう子が主演するフジテレビ系ドラマ『セシルのもくろみ』(毎週木曜22:00~)では、きょう3日に放送される第4話で、女性たちの修羅場シーンを放送。その演出意図を、高野舞監督が語った。

『セシルのもくろみ』3日放送の第4話より

第4話では、物語の舞台のファッション誌「ヴァニティ」の副編集長(眞島秀和)と読者モデル(佐藤江梨子)の不倫問題が編集部内を駆け巡ることになり、密告者探しを発端に、読者モデルたちの間で平手打ち・髪のつかみ合い・罵声が飛び交う激しい"キャットファイト"が勃発する。

これまで、『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』などを手がけてきた高野監督は、この修羅場シーンについて、「内面のぶつかり合いじゃなくて、フィジカル的なぶつかり合いが出るので、そこは今までなかった部分ですね」と説明。「こういうのを待っている人もいたでしょう、というのはあります(笑)」と自信も見せる。

特に、伊藤歩がビンタされるシーンがお気に入りだそうで、「5回くらいやりましたね。皆さん本気でやっているので、吹っ飛ばされすぎてしまったんです」とエピソードを紹介。

「モニターの中の彼女(伊藤)は髪の毛をおろしていたので分からなかったんですけど、現場に行ったら、歩さんの頬が真っ赤になっていて。『あ、これはヤバいな』と思いました(笑)」「申し訳ないくらい殴られていました」というが、それでも伊藤は『もう1回』の声に『はい!』と力強く応えてくれたそうで、「おかげで、痛みの伝わるシーンになり、満足しています」と感謝した。

また、第4話ついては「ドロドロや女同士の戦いも見どころではありますが、私としては、何が起きてもビビらずに、前に進もうとする奈央(真木)の"男気"に注目してもらえれば」とアピール。「もうひとつ、奈央と江里(伊藤)の女同士の友情が、むしろ男同士の友情くらいの熱さに伝わればいいなと思っています」と狙いを語っている。