「平成仮面ライダー」シリーズ第19作目となる新・仮面ライダー『仮面ライダービルド』の制作発表会見が行われ、メインキャストが初お披露目された。主人公の"天才物理学者"桐生戦兎(きりゅうせんと)/仮面ライダービルドには、第25回『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』でグランプリを受賞し、さまざまなドラマへの出演経験をもつ若手俳優の犬飼貴丈が抜擢された。
『仮面ライダービルド』では、「平成仮面ライダー」史上最高IQをもつ主人公・桐生戦兎が、自らが創り上げた方式を武器に、人類の命を守る仮面ライダービルドとなって、悪と戦う。ビルドは様々な物質の成分を吸収、閉じ込めた「フルボトル」を組み合わせてフォームチェンジを行い、「スマッシュ」と呼ばれる謎の怪人と、まるで"科学実験"をしているかのようなバトルを繰り広げる。決め台詞は「勝利の法則は決まった!」になるようだ。
本作では、主人公・戦兎と、無実の罪で追われる万丈龍我(ばんじょうりゅうが)による「バディ×逃亡劇」を軸に、「火星のパンドラボックス」「巨大な壁に分断された日本」と、これまでのシリーズに未知のエッセンスが加わり、更なる進化を遂げた、新・仮面ライダーが展開される。
「平成仮面ライダー」シリーズからは、佐藤健や菅田将暉、福士蒼汰、最近では『仮面ライダードライブ』で主演を務めた竹内涼真ら。若手人気俳優を続々と輩出していることから、毎回そのキャストの顔ぶれにも注目が集まっている。
その気になるキャストには、主演の犬飼をはじめ、彼とバディを組む万丈龍我には『仮面ライダーアマゾンズ』シーズン2でチームX(キス)の長瀬裕樹を演じた赤楚衛二が選ばれた。戦兎たちの秘密基地に引きこもっているヒロインの石動美空役に高田夏帆、さらに、研究所でパンドラボックスを解析することになった戦兎を監視する所長秘書・内海成彰(うつみなりあき)役を越智友己、フリージャーナリストとしてビルドを追う謎の美女・滝川紗羽(たきがわさわ)役を『ウルトラマンギンガS』で杉田アリサを演じていた滝裕可里、野心家の東都先端物質研究所所長・氷室幻徳(ひむろげんとく)役を水上剣星、カフェ「nascita」のマスターで、戦兎をサポートする"おやっさん"石動惣一役を前川泰之が演じる。
桐生戦兎は、天才物理学者で驚異的な頭脳と身体能力をもつ主人公。記憶を失って倒れているところをカフェのマスター・石動惣一に拾われ、以来、石動が営むカフェ「nascita」の地下の秘密基地で暮らしている。ビルドに変身し、東都の治安を守るために「スマッシュ」と戦うが、その正体は東都政府も警察も知らない。石動の勧めもあり、東都先端物質研究所でパンドラボックスの謎を解明する仕事に就く。
一方、赤楚が演じる龍我は、元格闘家ながら、八百長試合で永久追放され、その後東都先端物質額研究所の研究員殺害容疑で逮捕されるが、刑務所から脱獄。「スマッシュの反応あり」と出たことから駆け付けたビルドによって追手から逃れることに成功する。龍我は、戦兎の「失われた記憶」を取り戻すカギを握る人物で、以降は戦兎と運命をともにするバディとなる。
犬飼は、「戦兎は、"天才物理学者"ということで、クールな人物かなと思ったのですが、思いっきり驚いたりと人間臭いキャラクター」とコメント。出演決定は食事に誘われて「ドッキリのような形」で知らされたそうで、喜びより驚きが大きかったという。ビルドのデザインを見て、「想像の斜め上、スタイリッシュでかっこいい。この仮面ライダーになれるのがうれしくてたまらなかった」と感想をもったという。そのバディとなる赤楚は、龍我について「瞬間湯沸かし器のような"直情型"です。まじめで素直な、憎めないキャラです。歴史ある作品に出るということで、全身全霊でのぞみたい」と思いを語った。そして「生身で戦うことが多いのでそこも注目してほしい」と見どころを挙げた。
一風変わったヒロインを演じる高田は、「ツンツンしていて反抗的な部分がある女の子。美空は、実はみなさんが想像できないような一面をもっているので期待していただきたいです!」と期待をもたせた。若手たちがコメントをしていく中、戦兎たちを支えていく前川は、「おやっさんという年になったんだなと感じました」と感慨深く語っていた。
なお主題歌は、小室哲哉と浅倉大介による新ユニット「PANDORA」が担当。シンガーのBeverlyを迎え、PANDORA feat.Beverlyとして、一人で歩み続けることを勇気づけるような歌詞の「Be The One」で作品を彩る。
『仮面ライダービルド』9月3日より毎週日曜あさ8時~8時30分放送。10月からは毎週日曜あさ9時~9時30分の放送となる。
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