パナソニックは8月1日、パーシャル搭載冷蔵庫「NR-F603HPX」(ほか4機種)を発表した。定格内容積600LのNR-F603HPX、550LのNR-F553HPX、500LのNR-F503HPX、450LのNR-F453HPXだ。価格はいずれもオープンで、推定市場価格(税別)はNR-F603HPXが39万円、NR-F553HPXが35万円、NR-F503HPXが33万円、NR-F453HPXが32万円。発売日はNR-F603HPXとNR-F553HPXが9月15日、NR-F503HPXが9月25日、NR-F453HPXが10月30日。
新製品では、薄型筐体を新たに開発。本体側面、背面、ドアの断熱壁を最大約25%薄型化し、収納スペースの拡大につなげた。さらに、キャビネット形状をスクエアにすることで奥側の収納スペースの拡大も実現したという。
パナソニックは以前より、コンプレッサーを冷蔵庫内上部に設置して野菜室・冷凍室の容量アップを実現する「トップユニット」方式を採用しているが、今回新たにコンプレッサーなどの機械室や冷気循環ダクト、冷却部品のコンパクト化を行い、さらなる収納量アップを図った。これらの変更により、本体幅はそのままで、従来機種と比べて約50Lの容量アップにつながっている。
新製品では省エネ性能も進化した。冷気循環の制御を行う冷凍室専用ダンパーを新たに搭載し、ダンパー開閉をきめ細かく制御。これにより、冷凍室の温度制御を高精度化し、さらにコンプレッサー回転数の変動を抑えることで、より安定した冷却と省エネ性の向上を実現した。冷却器のフィン配列も見直し、除霜時間の短縮につなげている。
独自の「エコナビ」も新しくなった。従来は、「収納量センサー」が庫内片側のみで収納量を検知していたが、新製品では庫内左右から検知し、収納量を見極める。加えて、扉の開閉回数だけでなく開閉時間も検知。使い方にあわせて除霜運転の間隔を最適化し、省エネにつなげている。
鮮度保持機能では、野菜室に「野菜室専用湿度センサー」を搭載するほか、「新・うるおいシャッター」のシャッター幅を変更して野菜室上段の密閉度をアップ。収納量を湿度で検知し、収納量に応じて冷却をコントロールする。このほか、従来モデルに引き続きパーシャル室「7daysパーシャル」も継続。約マイナス3度の低温で保存し、生鮮食材、常備菜、加熱前の食材などを約1週間保存する。
本体サイズは、NR-F603HPXが幅685×奥行き745×高さ1828mm、NR-F553HPXが幅685×奥行き699×高さ1828mm、NR-F503HPXが幅650×奥行き699×高さ1828mm、NR-F453HPXが幅650×奥行き699×高さ1698mm。